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ドリトル先生の水族館
第一幕その四

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「次の論文にもかかるよ」
「そうされますか」
「次はマナティーについての論文だよ」
 同じ海の生きものです、マナティーは哺乳類ですが。
「それを書くからね」
「マナティーですか」
「それについての論文をね」
 書くというのです。
「そうするから」
「一つ終わればまた一つですね」
「論文を書いていくよ、学者として」
「わかりました」
 にこりと頷いてです、トミーは先生に笑顔で応えました。そしてです。
 先生達は次の日大学のご自身の研究室に入るとすぐに論文の執筆にかかってです、脱稿しました。その先生を見てです。
 トートーはしみじみとしてです、こんなことを言いました。
「一つ終わったね」
「うん、今ね」
「そしてまただね」
「書くよ」
 こうトートーに言うのでした。
「今度はマナティーについてね」
「そういえばこの学園の博物館ってマナティーもいたね」
 ガブガブがこのことについて言いました。
「あそこには」
「うん、そうだよ」
「ジュゴンもいてね」
「海豚もいるよ」
 この生きものもというのです。
「アシカもね」
「本当に沢山の生きものがいる水族館だね」
 ジップも言います。
「あそこは」
「うん、動物園と植物園もそうだけれどね」
「水族館もね」
「色々な海や川の生きものがいるよ」
「アマゾンの生きものもいるわね」
 ここでこう言ったダブダブでした。
「あそこには」
「うん、鰐やアナコンダは動物園にいるけれどね」
「お魚とかはね」
「水族館にいるよ」
「あの派手な色の蛙もね」
「ヤドクガエルだね」
「あの蛙達を食べたら大変よ」
 ポリネシアはその蛙達には警告する様に言いました。
「物凄く強い毒があるから」
「あの蛙達は見ているやけにした方がいいよ」 
 先生もヤドクガエル達についてはこう言います。
「そうした蛙もいるからね」
「わかったわ、奇麗だけれどね」
「その奇麗さを楽しむだけにしようね」
「ううん、何ていうかね」
 チーチーが言うには。
「アマゾンも本当に色々な生きものがいるね」
「だから僕も何度かアマゾンに行ってるけれど」
 先生が言うには。
「何度見ても見たりないよ」
「調べ足りないね」
「あまりにも凄過ぎてね」
 そしてというのです。
 そのうえでなのでした、さらに。
 ホワイティはアマゾンに行った時のことを思い出して先生に言いました。
「鯰とかも多かったね」
「うん、アマゾンには大きな鯰もいてね」
「ピラルクと同じだけね」
「大きい種類がいるね」
「船の中から見て驚いたよ」 
 ホワイティもです。
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