暁 〜小説投稿サイト〜
いろんな世界に転生して転生者を捕まえる簡単な任務です
1話  
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 伊吹Side

「帰っていい?」
一方通行「何で帰るンだァ?」

 いや、突然すぎてめっちゃ困る
 路地裏を通ると、チンピラ風の男をフルボッコにしている一方通行(アクセラレータ)に会ってしまった
 一部始終をポカーンとしながら見ていると、目と目があった

 時刻は夜
 路地裏で伊吹と一方通行(アクセラレータ)が見つめあっているが
 伊吹は今すぐ帰りたかった。勿論倒す方法はあるが、あんま戦いたくない
 空間移動で帰れるが、一方通行(アクセラレータ)に見られて俺が他にも異能の力を持っている。そう勘違いされてしまう
 リミッターを少し外して逃げたとしても、逃げる時に走るとコンクリートにヒビが入る
 よし、とりあえず嘘をついて逃げる事にしよう

「いや、俺は一般人だから」
一方通行「ああ?お前も能力者だろォ、噂は耳に入ってるンでなァ」

 伊吹は何故バレた!と思い、目が泳いでいたが
 一方通行(アクセラレータ)の噂という言葉に疑問を覚えた

「え?バレてた?」
一方通行「重力を操るやつが入学したってなァ」

 あれ?噂広まるの早くない?
 というか一方通行(アクセラレータ)にまで噂が広まっているのか

 伊吹は噂を流したやつに少し殺意を感じ、一方通行(アクセラレータ)からどう逃げるかを考えている
 逃げると追いかけてくるのか追いかけてこないのか
 それとも、怪我も負わずに家に帰れるのか

「とりあえず、帰るな」

 俺は後ろに振り返り、路地裏を出ていこうと歩いた
 一定の速度で歩き、一方通行(アクセラレータ)からどんどん離れていった

「ッ!」

 突然背後に寒気を感じ、一方通行(アクセラレータ)に振り返ると
 額にパールが当たるまで約0.3秒、伊吹は額にパールが突き刺さる直前にパールを掴んだ
 一方通行を見ると、口角を上げて笑っている

一方通行「人間の反応速度じゃねェなァ」
「......」

 伊吹は一方通行(アクセラレータ)を睨み付け、パールを横に投げ捨てた
 投げられたパール掴んでいなかったら頭蓋骨を貫通して脳に突き刺さり、死んでいた
 伊吹は内心焦っていた。一方通行(アクセラレータ)に勝てない事はないが、術は必ず使ってしまう
 無傷で帰れる自信はないが、無傷で帰れる
 回復詠唱を使えば傷は直ぐに治るが、できれば戦いたくない

一方通行「てめえは何者だァ?」
「退避いいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」

 一方通行(アクセラレータ)の言葉が言い終わるのを合図に、伊吹は一方通行(アクセラレータ)から背を向け、全力疾走で路地裏を出ていった
 路地裏から脱出するまで僅か1秒。路地裏を出た瞬間に右を向き、全力疾走で家に走った

 最短で最速で
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