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転生とらぶる
マブラヴ
1091話
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ニアガン・タンクに関しては可能性はあると思っていた。この世界でも戦車は普通に使われているんだから、その上位互換として。
 けど、ガン・ルゥは……本気であそこまでヒットするとは思わなかった。
 今になって考えてみれば、戦術機適性に落とされたパイロットでも普通に操縦出来るし、コストも戦術機に比べると安い、武器に関しても遠距離からの攻撃を基本としている為にマブラヴ世界では深刻だった人的損失が少ないといった風に、ヒットする要素は揃ってたんだよな。
 ただ、それでもここまでヒットするとは思っていなかった訳で……

「で、イギリスの開発したバッテリー技術でガン・ルゥをこの世界でもライセンス生産可能になった、と。まさにこれが致命的だったんだろうな」

 肩を竦めるムウ。

「その結果、このマブラヴ世界では戦術機の需要が大幅に減った。……まぁ、普通に考えれば値段が高い割りには使いにくい戦術機より、多少性能が低くても数を揃えられてより安価なガン・ルゥを選ぶだろうし」
「戦術機も、そんなに悪い機体じゃないんだけどね。こっちの技術力が低いから、性能を発揮出来ないだけで。何しろ、この時代に機体にステルスを付加する事に成功してるのを思えば……」

 レモンの言葉は技術者としてのものだろう。
 確かにこの2000年にも達していないのに、人型の兵器である戦術機を作り上げるだけの技術力はある意味で凄いだろう。
 将来性を考えても、いずれ他の世界に負けないだけの力を得る事は出来る筈だ。
 だが、この場合問題なのは未来よりも現在な訳で……

「取りあえず、シロガネでASRSを使ってギリギリまで近づいてから、一気に機体で宇宙船を押さえる。後は内部に突入して閉じ籠もってる奴等と、ついでに人質がいたらそいつらをどうにかする必要ががあるな」

 急に話題が元に戻ったが、他の面々は全く気にした様子もなくついてくる。
 この辺の臨機応変さとかそういうのは、色々な意味で頼もしい。

「その方法を取るとなると、まずは相手を威嚇や驚かせる必要がある。となると、やっぱり……」

 チラリ、とスレイの視線が俺の方へと向けられる。
 いやまぁ、スレイが何を言いたいのかは分かる。シャドウミラーの機体の中で、どの機体が最も知名度が高いかと言われれば、それは当然二ーズヘッグだ。
 特にオルタネイティヴ5派やG弾信者達にしてみれば、俺が乗っているニーズヘッグは疫病神でしかない。
 更には、その戦闘能力の高さに関しても嫌という程に戦闘映像で確認している。
 そういう意味では、宇宙船の中にいる奴等に対する威嚇としては十分……いや……

「威嚇が強すぎない? 寧ろニーズヘッグを出すと、向こうが怯えて暴走する可能性もあると思うのだけれど」

 俺と同じ事を思ったのだろう
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