第2話:隙間
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とを思い出す。
自分にも非があることは十分に理解し、反省していた。何でも強気に、しかもずけずけと言ってしまうのは悪い癖だ。
「もう…どうしたらいいの!?」
明日はどうやって接したらいいのか、何て謝ったらいいのか。悶えるようにベッドを転がり、不器用な頭で最大限に考える。しかし、自分にしっかり悪態をつかずにできるか、それすら不安だった。
「もう!こうなりゃ、全て九重が悪いせいにしよう!あいつ、突然怒り出したんだし、私は悪くない!そうよ!そうに決まって…」
ははは、徐々に漏れてくる乾いた笑い声。
どうしても、自分の言動を呪うしかなかった。
「もう…どうしたってのよ…九重」
((……大丈夫!!ほら、一緒にがんばろう!!……))
ふと、甦る昔の記憶。
吹寄は一つ、ため息をつく。
(あんたは…あんたは…)
昔の記憶へのもどかしさに、手近にあったクッションをぎゅっと握りしめた。
「あんた…どうしちゃったのよ…」
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