第3章 リーザス陥落
第48話 ヘルマンvsカスタム 最終戦開幕
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だった。
〜同時刻、地上灯台最上階〜
「……っっ!?」
急に悪寒を覚えて、背筋を震わせていた者がいた。その者は上半身が半裸。ランスが喜びそうなスタイルの少女の姿をしていた。
その傍らには、大きな蒼玉があり、それを宙に浮かせ、集中していた所だった。
「……いけません。コンセントレーションが……」
開口部から遠くを見通すと、カスタムではわずかに洗脳兵隊達の動きが揺らぐ。
そう、彼女こそが、4000もの兵士を洗脳し、操っている魔法使いである。通常では不可能とさえ思える大人数の洗脳術。それを可能にしているのは、魔人アイゼルにより能力を与えられているからだ。
そう、彼女は 魔人アイゼルの使徒サファイア。
人外の能力は全て魔人の力が根源だったのだ。
「コンセントレート……です。ピュアに、ピュアに……。今回のエネミー。……とても、ストロング。ヒューマンとは、思えない程に……だから、コンセントレート……コンセントレート……」
深く深く、改めて集中する。目を伏せ、耳を閉ざし、五感を遮断して集中力を高めていく。
現時点で、カスタム侵攻に洗脳兵士を使ってはいる。だが、その数の暴力を物ともしないのがカスタムの防衛軍である。
その戦いぶりを見て、サファイアは当初から、集中力が乱れそうになっていたのだ。
「……アイゼル様の為に…… 全てはアイゼル様の為に……」
最愛の主の名を呟いて、サファイアはどこまでも集中力を高めていく。
それほどまでに、力を入れて 洗脳操作をしないと、勝てない。そう思える程の相手だったのだ。
使徒であるサファイアは、この洗脳能力を見ても、人間とは一線を遥かに超えた力を持っている。それなのに、圧巻と言わしめる程の強さを内包しているのが、カスタム防衛軍なのだ。
現に先行隊である、ヘルマン軍は殆ど潰され、洗脳兵達も無力化をさせていくのだ。
ただ、操るだけでなく、人間の中に眠っているその者の潜在能力を引き出して戦わしているのにも関わらずに、だ。
「ヒューマンなんかに、……ルーザーされるわけにはいかないです……」
集中力を増していくサファイア。
だが、彼女は知らなかった。
この地上灯台を登ってきている者達がいると言う事を。……1人は鬼畜戦士。あっという間に集中力を乱されてしまうと言う事を。……そして更に、その内の1人は 魔人にも匹敵する強さを秘めていると言う事を。
〜ヘンダーソンの部屋〜
同時刻。
そこでは、ヘンダーソンが、マリアに無理矢理に媚薬を飲ませようとしている所だった。
マリアは、抵抗に抵抗を重ねていた為、ヘ
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