ステージ4 前編 後ろでは
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金剛は、
「であっ!」
「オロウ」
「せいっ!」
「ロウロッ」
アイドレスゾンビを倒していくが、速度では遥かに舞菜やメイチアに劣る。
(俺は……!こんなところでも、あいつらに劣っているというのかっ……!)
「「「オロロロロロロロロアアアアアアアアア!!」」」
ひときわ大きな爆発音と断末魔の後、静寂が訪れた。
「……やっと、」
「終わったぁ」
舞菜とメイチアは少女の姿でへたりこんだ。
「……」
金剛は伸びているアイドレスゾンビの数を計った。
(俺の、5倍も10倍も……!)
金剛は、自分のアイドル能力があの2人の2割程も無いという現実をつきつけられ、全身に稲妻が走った。
そして金剛は、休んでいる2人をよそによろよろと歩き出した。
「金剛君?」
「早く、会場に、っ、」
「その体じゃ無理よ!」
メイチアが止めるが、金剛は聞く耳を持たない。
「……あなたは、絶対零度の冷たさを持つアイドルと言われていたわ」
メイチアが静かに語りかける。
「今のあなたは頭に血が上っている。落ち着いて」
「俺が!間違っているというのか!!」
金剛は喚いた。
メイチアは一瞬怯んだ様子を見せたが、意を決したように口を開いた。
「そうよ!今のあなたからは、アイドルらしさを微塵も……」
ふっと言葉が途切れた為、不審に思った金剛は後ろを振り返った。
ドサッという、何かが倒れる音。
「メ……」
舞菜の顔が途端に青ざめる!
「呼び捨てえぇえぇえぇえぇえぇぇえぇええ!!!!」
舞菜の叫びは、空っぽの星に響き渡った。
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