34 正体
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「「いけっ!!」
俺とキリトは最初から全力で飛んだ。
近づく敵を斬り飛ばすとくるっと旋回する。
扇風機のように剣を回しキリトの真後ろに割り込むとキリトが叫んだ。
「後ろ頼むぞ!!」
「了解!」
上に向かおうとするがいかんせん敵の数が多く先に進めなくなってしまう。
「くそっ」
もう何体目か分からなくなっていたそのとき、後ろでSAOでも耳慣れた音がした。
「キリト!?」
キリトは体をポリゴンに変えてしまっていた。
俺も包囲されてしまい脱出不可能に近い状況になる。
もうだめかな。ふと思ったそのとき、耳朶を聞きなれた声が打った。
「ソラくん!!」
助けに来たリーファにすかさず
「キリト回収して撤退しろ!後20秒が限度だ!」
と指示を出す。
リーファはなにもいわずに頷くとキリトの残り火を抱えて急降下していく。
何匹かリーファの後を追うがすかさず斬り飛ばして殺していく。
が、対応しきれず不覚にも後ろからの接近を許してしまう。
大振りの剣が振り下ろされる直前にそいつは胸の部分を貫かれポリゴンと化した。
「ナツ、サンキュ!助かったよ」
「早く降りるよ!」
一気に門のところまで急降下すると転げ出るようにして脱出した。
すぐにHPを回復させ息を整えているとキリトが後ろからたたいた。
「無理だったな」
「惜しかった」
クソッ、とキリトらしくもない声を出してボソッとつぶやいた。
「後一歩で、アスナと会えるのに・・・」
「え?」
そう声を出したのはリーファだった。
「だってあの人は今入院してるはず・・・」
キリトもその一言でわかったらしい。
「スグなのか?」
俺はえ?と
「二人とも気づいてなかったの?」
「桐ヶ谷和人君、桐ヶ谷直葉ちゃん」
カアッと直葉の顔が赤くなった。・・・怒りのせいで。
「あたしとお母さんがどれだけ心配したかわかってるの!?なのにまたこうやって・・・」
「ス、スグ・・・」
「・・・もう、放っておいて」
そういうとリーファはログアウトして言った。
「・・・ソラ、俺どうすればいいのかな・・・」
「とにかく話し合って来い。早く行け!!邪魔だよ!」
「ひでえ!!」
とまあなんだかんだいって結局キリトも追うようにログアウトしていった。
「ごめんソラ。そろそろ出なきゃ・・・」
「ああいいよ。ありがとな!」
「またあした!」
20分後。
急にキリトとリーファが戻ってきたかと思ったらなんか向こう行って戦い始めた。
・・・おいおい。どこの青春マンガだよ。
拳で語り合うってさ・・・。
空で戦い始めて最終的には剣を捨てて抱き合ったし。
・・・だからどこの青春マンガだっツーの。
で、今に至って。
「和人の妹の直葉です。よろしく・・・?」
「よろ
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