暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico33明かされる真実〜State of Emergency〜
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イジングハート”をフルドライブのエクセリオンにして、私はフルドライブのザンバーじゃなくて大鎌のハーケンへ、そしてバリアジャケットはソニックフォームに。速度を活かしてかく乱しつつ、なのはとの連携に賭ける。

「すずかちゃん! 私とフェイトちゃんにブーストお願い!」

「うんっ! ジョ――ううん、ケリオン君は下がっててね!」

「すずか、僕は・・・!」

ハート2が動きを見せる。すかさず私となのはでバインドを仕掛ける。あの書物が神器なら、捲らせない、見せない、読ませない、この制限を掛けてしまえばおそらく封殺できる。ハート2は動きが遅いから、簡単に両腕と頭部を空間に固定することが出来た。

「スノーホワイト、なのはちゃんにガンファイアフォースを、フェイトちゃんにはスラッシュフォースとシールディングフォースを! はやてちゃんとヴィータちゃんにもお願い!」

すずかの魔法効果を強化するブースト魔法を受けて、「アクセルシューター、シュート!」なのはは射撃魔法8発を発射。続けて「ハーケンセイバー!」私も魔力刃を飛ばす。まずはシューターが神器に着弾していって爆発を起こす。そして煙幕を切り裂くセイバーが、神器に着弾した。

「「「っ!」」」

セイバーと神器の表紙部分の接地点から派手な火花が散る。通用していない。けど、悪い事ばかりじゃない。着弾と同時にセイバーが粉砕されなかったのは、あの書物型神器と“ドラウプニル”の神秘に差が無いことを示している。みんなで攻めれば破壊することも出来るはず。

「バインドバレット!」

ハート2が身をよじると私となのはのバインドがミチミチ音を立てて千切れ始めたから、すずかが着弾時に対象を拘束するバインドと化す魔力弾を15発と一斉射出。ハート2は右腕を伸ばして前方に掲げた神器のページを開こうとした。

――ソニックムーブ――

私は一足飛びでハート2へと最接近。バインドバレットより早くハート2に辿り着いて「はぁぁぁ!」すかさず“バルディッシュ”を振るう。ペラペラと捲られ始めたページの間に魔力刃が入る。

(バルディッシュの刃が邪魔してページを捲ることが出来ない? 成功だ!)

私を邪魔者としてハート2が真っ赤に輝く目を向けてきた。感情の無い表情。生理的に受け付けないその肌の色、目、雰囲気。間近で見たからかゾワッと全身が総毛立った。と、そこにすずかの魔力弾が襲来。そして着弾して、ハート2の全身にバインドが掛けられた。それを確認して、「神器を回収します!」ハート2の持つ神器を奪い取ろうと試みてみた。そんな時・・・

『こちらルシリオン。現着した。結界内の状況を教えてくれ』

待ち望んでいたルシルからの念話が入った。なのはが『リンドヴルムは2人! シュヴァリエルさんとハート2!』そう答えた
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