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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico33明かされる真実〜State of Emergency〜
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・とんでもないリンドヴルム兵のコードネーム。

「ハート2。お嬢さん達の相手は任せた。俺は・・・ケリオンの確保に集中する」

シュヴァリエルがジョンの方を見た。しかも、ケリオン、って名前らしき単語も一緒に。すずかが「シュヴァリエルさん! ジョン君の本当の名前って・・・ケリオン君、っていうんですか?」って訊いた。

「ジョンだ? なんだ、ソレ自体から名称くらい聴いているだろ?」

「ソレ? 名称?・・・まるで物みたいに・・・!」

「あなた達がジョン君を追いかけ回すようなことをしたから、ジョン君は記憶を無くしちゃったんです!」

すずかが俯いて両拳を力強く握り締めて、なのはがそう怒鳴ると、シュヴァリエルは「記憶が無い? なるほどな。通りで・・・」何か考え込むような仕草をした。

「ど、どうなんですか! ジョン君の本当の名前は・・・ケリオン君なんですか!?」

「・・・そうだ。ソレの真名はケリオン。だが、それが今わかったところでなんだって言うんだ? 今日これからお別れなんだからな」

シュヴァリエルはそう言って、2m近い大剣をどこからともなく具現して携えた。

「っ! ジリェーゾ!」

ベッキーが“ドゥーフヴィーゾヴ”を激しく鳴らすと、ベッキーの側に全身が漆黒の装甲に覆われた3mほどの虎型精霊・ジリェーゾが召喚された。そして「行きませ!」シュヴァリエルへ突撃させた。

「リイン!」

――ハウリングスフィア――

「『ナイトメアハウル!!』」

ジリェーゾがシュヴァリエルへ到達するより早くユニゾンはやての多弾砲撃が着弾。爆煙より飛び出したシュヴァリエルに突撃するジリェーゾは、両前脚でシュヴァリエルを組み敷いた上で大きな口で頭部に噛みつこうとした。だけどそれより早く「重いだろうが!」シュヴァリエルがジリェーゾのお腹に蹴りを入れて引き剥がした。

「シュヴァリエル! あなたの相手は、ルシルさんが来てくださるまで私とはやてさん、ヴィータさんとリインさんが務めます!」

「精霊使い! 厄介な人間が現代に残っているもんだな! で、そっちのお嬢さんは奴の家族だったな!」

「ルシル君を死なせかけたその罪、その代償として1発くらいは殴らせてもらいたいもんや!」

『ですぅ!』

「つうか骨折くらいは覚悟しろよ、シュヴァリエル!」

「ハッ! 面白い! 来なっ!」

ベッキーの精霊とヴィータが前衛と中衛、はやてが後衛のスタイルだ。

「「フェイトちゃん!」」

なのはとすずかに呼ばれてハッとする。そうだ、ローブ兵――ハート2もまたシュヴァリエル並に危険な神器持ちで、しかも普通の人じゃないらしい。私は私でこっちに集中しないと。ちょっとしたミスが命取りになるかもしれない。
なのはは“レ
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