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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico33明かされる真実〜State of Emergency〜
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砕された。

「おっと。散々俺に仕掛けておいて今さら背を向けんなよ、神器王!」

はやて達の元へ向かおうとしたが、シュヴァリエルに回り込まれた。一瞬とは言えシュヴァリエルの存在を忘れてしまうほどに切羽詰まっていた。奴は背を向けた俺に攻撃を仕掛けず、わざわざ俺の目の前に回り込んで妨害してきて、“メナス”を横薙ぎに振り払ってきた。両手に持つ“エヴェストルム”を掲げて盾として受け止める。

「おぉぉ・・・らッ!」

「ぐぅぅ・・・!」

重い一撃に俺は大きく薙ぎ払われた。が、宙で体勢を立て直してシュヴァリエルから6mほどの地点で着地・・・したばかりの俺へと向かって奴が突撃して来た。俺も遅れて突撃を敢行。

――振動刃剣――

――豊穣神の宝剣(コード・フレイ)――

先に攻撃範囲に入ったのは俺だ。“メナス”は2mという大剣だからな。横薙ぎに振るわれる“メナス”をスライディングで躱しつつシュヴァリエルの背後へと回り込み、奴が振り返る前に立ち上ってコード・フレイの効果を発動。左右の“エヴェストルム”が最適な斬撃を振るう。

「うおおおおおおおおおおーーーーーーッ!!」

二剣の刃がシュヴァリエルの右上腕を挟み込んだ。“エヴェストルム”の魔力刃はシュヴァリエルの纏う衣類という魔力装甲を、そして肉体という装甲を、激しい火花を散らしながら斬り断とうとする。

「この・・・!」

シュヴァリエルの左腕が俺の頭を鷲掴む。ミシミシ、ビキビキ。俺の頭蓋骨を握り潰そうと握力を強める。意識が遠のいていく中でもカートリッジを連続ロード。いよいよ以ってまずい。そう思った時、バキン、と奴の右腕が寸断された。奴の右腕は、手にしている“メナス”の重みによって地面へ落下した。

「届いたぞッ! お前の神秘に、ようやく届いたぞッ! シュヴァリエルッ!」

「っ!!・・・・神器王ぉぉぉぉぉーーーーーッ!!」

「っく・・・!」

シュヴァリエルが俺の頭を鷲掴んだまま、俺をブンブンと振り回し、「あが・・・っ!」地面へと叩き付けた。背中から全身に駆け巡る衝撃に呼吸が一瞬だが止まった。奴はそんな俺の頭を踏みつぶそうとしてきたため、ゴロゴロと横に転がることで回避したが、地面を踏みつけた際に起こった衝撃波によって俺は宙に舞い飛ばされた。

(イケる、イケる、今ならシュヴァリエルを救うことが出来る!)

体勢を立て直すより早く急上昇。そしてカートリッジの排莢と装填を行い、「我が手に携えしは友が誇りし至高の幻想!」ジュエルシードの恩恵無しでの“アンスール”メンバーの神器具現。幾つかの記憶を失うだろうが、このチャンスを逃すわけにはいかない。

「来たれ、神剣ホヴズ!」

風迅王イヴィリシリアが誇りし剣、“ホヴズ”を“神々の宝庫ブレイザブ
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