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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico33明かされる真実〜State of Emergency〜
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。あり得ない、あってはならない。

――おっきいなぁ〜。ねえねえ、カノン。あの転移門の大きさって普通じゃないよね。もしかして、特別な転移門なの?――

――シエル。アレこそがケリオンローフェティタ。最古参の転移門なのです。その大きさは随一。数ある転移門は、同次元間のみの移動を可能としますが、ケリオンローフェティタは私たちが観測しえない次元にも移動が出来るのです。アールヴヘイムが誇る、至高の転移門です――

「正解だ、神器王。お前らがジョンと呼んでいるアレの正体は、アールヴヘイムの転移門ケリオンローフェティタ、その門部分が人化した姿だ。ちなみに、転移門の力を完全解放するための錠であるローフェティタは回収済みだ」

シュヴァリエルは何を言っているんだ。それではまるで「お前たちリンドヴルムは、アールヴヘイムに行った・・・?」ということになるじゃないか。あり得ない。先の次元世界で“界律の守護神テスタメント”となっていた時期、シャルと共に干渉能力を使ってビフレストを筆頭に様々な世界に転移を何度も試みたんだ。

「ああ、そうとも」

「嘘だ・・・」

だが、何をどうやっても出来なかった。あらゆる次元間すら容易く移動できる“テスタメント”の力ですら出来なかったのに。

「何を以って嘘だって言うんだ? 神器王。いきなりあれほどの数の神器が現れるわけがないだろ?」

解っている。シュヴァリエルの言葉を信じさえすれ俺の抱いていた疑問は解決される。だが本当に帰ることが出来るのか、アールヴヘイムに? 色々と考えたい事、答えを出したい事が多いが、今はただ・・・

「・・・はぁ・・・。深く考えるのは後だ。お前たちリンドヴルムはアールヴヘイムへ渡る術を手に入れ、そこでケリオンローフェティタと神器を掻っ攫ってきた。今はそれを念頭に置いたうえで・・・」

“エヴェストルム”を二剣一対形態のゲブラーフォームへと変形させて、さらにカートリッジを全弾ロード。空となったカートリッジを排莢し、新しいカートリッジ計12発を装填。

「お前を救い、消滅するまでにリンドヴルムの本拠地の聴き出し、そして彼ら神器を全てアールヴヘイムに返す!」

「やってみろっ! 万が一にも俺は斃せない。億が一に俺を斃せたとしても、俺の代わりになる戦力(ハート2)が居る」

「ハート2・・・」

はやて達とハート2の戦場がある方角へと目をやる。チラッとしか見えなかったが、それほど脅威には見えず、神器特有の神秘もさほど感じなかった。シグナムやセレス、フィレスを倒したということで警戒はしていたんだがな。正直、神器持ち状態だったフィレスが負けたのか理解できない弱々しさだ。

「希望が見えたろ? じゃあ次は、絶望に叩き落としてやるぜ。教えておいてやるよ、ハート2の正体を。
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