マブラヴ
1090話
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「で? 状況はどうなっている?」
ホワイトスターに戻ってきて、皆が集まっているブリーフィングルームに影のゲートで転移し、顔を出してそう尋ねる。
「……アクセル。お前が影のゲートを使って転移するのはもう何も言わないけど、もう少し大人しく出てこれないか」
溜息を吐きながら告げるギルフォードに、何故かその場にいた他のメンバーもまた同意するように頷く。
中でも、最も最近シャドウミラーに入ったレイは驚きで固まっていた。
うん? そう言えばレイの前で影のゲートを使った事って殆どなかったっけ?
「ああ、悪い悪い。で、状況は」
「謝り方に誠意が感じられないのだが……まぁ、いい。コーネリア様」
ギルフォードに促されたコーネリアが、ブリーフィングルームの映像モニタに宇宙船を映し出す。
正直、外見だけで見ればそれなりに形になっているし、結構好みだったりする。
俺達の旗艦のシロガネも悪くはないけど、シンプルな形だし。
それに比べると、オルタネイティヴ5の宇宙船は俺の好みに合う。
にしても……
「本気で1隻しか出来ていないんだな」
思わず呟く。
そう、リソースを1隻に集中していたというのは聞いていたが、見事なまでにその1隻のみが宇宙船の形をしており、その周囲の組み立て中の宇宙船は文字通り骨組み状態に近い。
ここまで露骨にリソースを集中していたのを見ると、一種清々しいものさえ感じる。
シャドウミラーにしても、色々と事情は違うがニーズヘッグという組織の技術の粋をこらした機体を作ったという点では微妙に似ているから、か?
もっとも、細かい事情とかは全く違うんだろうが。
「それで、宇宙船には具体的にどのくらいの人数が乗り込んでるんだ?」
「推定だけど、恐らく500人近いだろう」
「それは多いのか、少ないのか……微妙なところだな」
逃げ出したオルタネイティヴ5派、G弾信者、ついでに恭順派。これらが集まった人数だと考えると、間違いなく多い。
だがあの宇宙船を動かして宇宙航行出来るかと言われれば……答えは否だろう。
特にあそこに集まった中で、本格的に宇宙船の操縦技術があるのはどのくらいの人数になるのやら。
他にも細々とした作業が必要だし、それが出来るか?
「確かにアクセルの言う通り微妙だろうな。あの宇宙船がシャドウミラー製であれば、自動化が進んでいてある程度の人数で操縦出来るだろうが、このマブラヴ世界の技術で作られた宇宙船だ。その辺を思うと……」
どうやらコーネリアも俺と同じ思いだったらしい。
他にも同じ意見の者達がいるのか、同意するように頷いている。
「で、ビルの要望としてはどうなっている? あの宇宙船を破壊してもいいってのなら、それこそメギ
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