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バカとテストと白銀(ぎん)の姫君

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げっそりと言った感じの美波に何か声を掛けた方がいいだろうか。
そのとき一人がすっと手を挙げた。
「ん?ムッツリーニ、何か提案があるの?」
「……写真館」
すごく低コストで、僕たちにとっては幻想郷になりうるかもしれない模擬店だな…
「いやいや、土屋の写真館なんて……ちょっと運営にしかられるんじゃない?」
「いやいや、男子からの確実な収益があがるだろうって。それ以前に土屋の写真は魅力あふれる覗き穴みたいなもんだって」
「でも運営に止められるのは一理あるだろうな…」
美波の突っ込みが入る、一応意見は意見だから黒板に書いておこう。
えぇっと…
<写真館/覗き穴>
「ここは実入りが確実な喫茶店関係にしないか?」
そういったのは須川君だった。
「須川君には何かアイデアがあるの?」
「中華喫茶なんてどうだ、超本格的な昼飯が食えるってのを売りにしてボリュームも付ける感じでどうだ?」
「会長、それはチャイナが好きだという告白ととらえても宜しいのでしょうか?」
「馬鹿者、俺はチャイナだけでなくナースも和服も好きだ!……ってすまない、そういう色物無しの店を俺は一回やってみたかったんだよ。」
「でも何だって中華なんだよ?」
「そりゃ中華ほど奥が深いものはないからな、低コストでも旨くする方法はいくらでもある上に、そもそもヨーロピアンなものよりも俺たちには受け入れやすいと思うぜ」
「……中華には同意する」
「ムッツリーニも料理できるの?」
「……紳士の嗜み」
そんな嗜み聞いたことないよ
それこそチャイナ見たさに通い積めでもしたのだろうな
「アキ、一応板書して」
「ハイよぉ〜」
<中華喫茶/
そこまで書いてふと考える、須川君はなにを言いたかったのだろう。
確かヨーロピアンとか言っていたような……
<中華喫茶/ヨーロピアン>
「済みません、只今戻りました…」
「お帰り、妃宮さん……なんだかすっごく疲れてるみたいだけど大丈夫なの?」
「えぇ大丈夫ですよ…ってこのクラスの出し物は一体何になるというのですか」
妃宮さんが驚きあきれたような声が教室に響く。
「何って写真館と中華喫茶が出ただけじゃ……」
続いて美波が声を失う、何があったというのだろうか?
「お前たち、何を出店することになったんだ」
そう言って鉄人が更に入ってくる、鉄人がFクラスの正式な担任に成った後にGクラス、もといEクラスが攻めてきたから鉄人が見張りに入っているのは相変わらずだ。
どうせなら担任も教室設備と一緒に変えてくれればいいのに…
その鉄人は黒板にかかれている二つの候補を見ると、手を顔に当てて唸る。
「やっぱりこのクラスはバカばっかりか…これはやはり補習の時間を倍にすべきだろうか。」
「「バカなのは吉井だけで、俺たちは関係ありません!!」
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