ラクサスvs.アレクセイ
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指をつけて万が一のために待機しているビスカたちに念話を送る。
『ご苦労さん、ビスカ』
『えぇ』
『雷神衆+リサーナ』
『結局動きなしね』
『一瞬でもラクサスを心配した俺がバカだった!!』
1日目のようなこともなく無事にラクサスの勝利で終えたかに思えた第三試合。しかし、砂煙が晴れるとラクサスの攻撃を受けたはずのアレクセイが何事もなく立っていたのである。
ドゴォッ
「ぐっ!!」
アレクセイは手から黒い波動を放ちラクサスはそれを受けてしまい、そのまま壁に激突する。
「何!?」
「ラクサス!!」
一度は勝利したと思っていたマカロフは驚き、ハッピーはアレクセイの攻撃をまともに受けたラクサスの名前を叫ぶ。
『おっと!!またここで形勢逆転!!ラクサスの反撃もここまでか!?』
地面に尻餅をついているラクサスにアレクセイは静かに歩み寄る。
「ラクサス!!」
「どうなってんたよこりゃ!!」
ナツとグレイがそう言う。
アレクセイは座っているラクサスの胸ぐらを掴み持ち上げると顔にパンチを叩き込み、ラクサスは地面に倒れ込む。
「今のがその結果・・・とやらか?」
観客たちに見えている幻を見ていた本物のラクサスがそう言う。
「我々との交渉次第ではお前を勝たせてやることもできるということだ」
「話にならねぇなぁ」
ラクサスはそう言うと上着を脱いで地面に落とす。
「幻なんか関係ねぇんだよ、今ここで現実のお前を片付けて終わりだ」
ラクサスは体から雷を放出しながら拳を握る。
「それは無理、フフフッ」
「現実は厳しいでさ」
するとアレクセイの後ろに砂柱が立ち、待機場所にいるはずの大鴉の尻尾のメンバーたちが現れる。
「いかにお前と言えども大鴉の尻尾の精鋭を同時には倒せんよ」
「ククッ」
アレクセイがそう言い、クロヘビは不気味な笑いをする。
「そしてもう1つ・・・」
アレクセイはそう言うと自らの仮面を外す。
「俺の強さは知ってんだろ?バカ息子」
外された仮面から出てきたのはマカロフの息子にしてラクサスの父、そして本来大魔闘演舞への出場を禁止されているはずのマスター、イワン・ドレアーだった。
「そんなことだろうと思ったぜ、クソ親父」
ラクサスは心底苛立った様子で自身の前に現れた父を睨む。
「マカロフは死んでも口を割らん。だがお前は違う。教えてもらおうか、
ルーメン・イストワールの在処を」
「何の話だ?」
イワンの口から発せられた単語に覚えのないラクサスはそう言う。
「とぼけなくていい」
「あ?」
「マカロフはお前に教えているはずだ」
「ホントに知らねぇんだ
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