ラクサスvs.アレクセイ
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味がない。
「お前はギルドでも慕われているようだな。仲間が今これを見てどんな気持ちになっているかな?」
アレクセイがそう言う。妖精の尻尾の面々には実体の2人が見えていないため、傷ついているラクサスの幻を不安そうに見つめていることしかできない。
「おいおい・・・全然意味わかんねぇぞ?」
「ん?」
「お前が幻とやらで勝って何になるってんだ?」
ラクサスのいう通り、幻でアレクセイがラクサスを圧倒していようが関係ないのである。今ここでラクサスがアレクセイを降してしまえばそこで万事解決なのだから。
「その通り。我々の目的は勝利ではない。この幻影は周囲への目眩まし」
「あ?」
ラクサスはアレクセイが何を言っているのかわからずに鋭い眼光で睨み付ける。
「幻影は幻影、結果はいかようにも変更できる」
「結果・・・だと?」
「ラクサス!!」
2人が話していると待機場所からナツの声が聞こえ、そちらを横目で見る。
「「「「ラクサス(さん)!!」」」」
「ラクサスいけぇ!!」
「頑張って!!」
妖精の尻尾Aチームのメンバーが声援を送る。その目に見えているのはアレクセイに首を捕まれもがくラクサス。
「くっ・・・ふんっ!!」
ラクサスは自らの首を掴むアレクセイの腕を掴み、闘技場の壁に向かって投げ、アレクセイは壁に激突する。
『おおっと!!ラクサス、ここで反撃開始か!?』
体に雷を纏うラクサス。壁に打ち付けられたアレクセイはすぐに立ち上がるが、大きく凹む壁を見るとその威力のすごさとアレクセイが受けたであろうダメージが容易に想像することができる。
「うおっ!!」
ラクサスはアレクセイに向かって突進すると先程までとはうって変わり、次々に拳を繰り出しアレクセイを攻め立てる。
「そこじゃあ!!いけぇ!!ラクサス!!」
マスターの声援を背にラクサスは雷を帯びた拳を振るう。
「よーし!!いけぇ!!」
「楽勝楽勝」
ようやく本来の力を発揮し始めたラクサスを見てフリードとビックスローは大いに盛り上がる。
「やっぱ大丈夫だな」
「そうですね・・・」
ガジルは安心したようにそう言うが、ジュビアは心のどこかでまだ不安を拭いきれていない様子。
「ふぉぉぉっ!!」
ラクサスは雷竜の咆哮を放ちアレクセイはそれを避けることができずに食らってしまう。
ラクサスのブレスの威力に闘技場に煙が立ち込める。
「よーし!!決まった!!」
「よーし!!」
マスターとウォーレンはラクサスの攻撃が決まったことにガッツポーズする。
「要らぬ心配じゃったようじゃの、ウォーレン」
「はい!!」
ウォーレンは頭に
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