第三十話 平野大尉!コックは衛生第一!!その十八
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「料理漫画は後出しがいつも勝つんだよ」
「これはどの料理漫画でも絶対だぜ」
「後出しで負けた奴いねえぜ」
「だから俺達は最高のフラグを立てたぜ」
こう言ってだ、二人が出したメニューは。
瞬達のものと同じだった、観衆達は二人のそのメニューを見て言った。
「何処がどう違うんだよ」
「同じだろ」
「作者がメニュー考えるの面倒臭かったのか?」
「他人の真似するんじゃねえよ」
「へっ、何とでも言え」
「勝負は勝てばいいんだからな」
ここでも悪びれない二人だった。
「じゃあ食え」
「さっさと食って俺達の勝ちを言え、審査員共」
「じゃあな」
「今から勝利宣言の用意しておくか」
「屑ですね」
「全くですね」
「最低ですね」
審査員の人達は二人の態度のあまりもの悪さにこう呟いた。
「これが料理人の態度なのか」
「恥ずかしい兄弟ですね」
「人間として酷いです」
「これではです」
「マイナス点は避けられません」
「態度だけで」
三人でこう言う、しかし。
二人はここでだ、それぞれだった。
その目を光らせた、その時はそれだけだったが。
審査の判定の時だ、誰もが驚いた。
「えっ、百一点!?」
「日帝衆が百点で」
「ジャスティスカイザーの料理は百一点」
「三人共百一点」
瞬と平野の料理は百点だ、三人のそれぞれの判定は。実はそれがマックスなのだが特別にそうなったのだ。
この自体にだ、観衆も全世界の視聴者も驚いて言った。
「併せて三百三点」
「日帝衆は三百点」
「つまりこれは」
「日帝衆の負け」
「おい、何でだよ」
「今回も何で日帝衆が勝ったんだよ」
「こんなのおかしいだろ」
それこそというのだ。
「日帝衆がどうして負けるんだよ」
「ジャスティスカイザーのあの態度の悪さでな」
「何で減点になってないんだ?」
「しかもな」
「マックスよりプラス一点とかな」
「ないだろ」
「採点の仕方おかしいだろ」
誰もが言う、しかし、
ここでだ、ジャスティスカイザーの二人は高らかに言うのだった。
「それだけ俺達の料理がいいってことだよ」
「最高だったんだよ」
「だから審査員もマックス越えの判定出したんだよ」
「俺達の基準を越えた美味さにな」
「そうなっただけだろ」
強引に言うのだった。
「じゃあ基準を越えたのはそういうことでな」
「納得出来なくても納得しろ」
「この作品はそうした作品なんだよ」
「基準なんてあっさり越える作品なんだ」
「だから機械のマックスが百点でも百一点を出せる」
「作者の考え次第で普通になるんだよ」
この作品の特徴を言うのだった。
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