第三十話 平野大尉!コックは衛生第一!!その十七
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「それいいな」
「そうだよな」
「ああ、今回それでいこうぜ」
「それじゃあな」
「やってやるか、今から」
「仕込むぜ」
こう二人で話しながらだった、料理を作っていった。そして。
「それまで!」
審判の宮本さんが告げた時には双方調理を終えていた、調理を終えていた二人はここでシェフの白い帽子を脱いで瞬達を指差して宣言した。
「勝負あり!」
「日帝衆敗れたり!」
こう高らかに言うのだった。
「今回も俺達は勝った!」
「あんた達の負けだったぜ!」
「残念だったな!」
「正義は絶対に勝つんだよ!」
「まだ審査もしていないのに何でそう言えるのよ」
瞬はその二人にこう返した。
「一体」
「へっ、それはすぐにわかるぜ」
「今すぐにな」
「じゃあ負けた時の言い訳でも考えてろ」
「っていっても日帝衆言い訳しないけれどな」
そうした武士道にも劣ることはしないのだ。
「けれどそれでもな」
「俺達が勝つのは絶対だぜ」
「最高の素材と最高の技術を使ったんだ」
「それで負けない筈がないぜ」
「それはこっちもよ」
「そうだ」
瞬だけでなく平野もそのことは言う。
「私達だってこれでもね」
「最高の素材最高の技術を使った」
「そして心も入れたわ」
「美味しく食べて健康になってもらいたい、幸せになってもらいたいという心もだ」
日帝衆の二人はこれを込めることも忘れていない。
「お料理でも何でも心がないと」
「魂を入れないとだ」
「本当によくはならないから」
「そうしたのだが」
「へっ、心が何だよ」
「心がよくても勝てないと意味がないだろ」
何度も書くがこれがこの作品における主役の言葉である。
「どんな人格者でも負けたら意味がないんだよ」
「屑でも勝った奴が正義なんだよ」
「だからいいな」
「料理に心なんて込めるかよ」
「そんな一銭にもならないことに一切興味はねえよ」
「勝って谷桃子さんの写真集とDVDゲットするだけだぜ」
ボーナスとだ、あくまで平然と胸を張って言い切る二人だった、そのうえで。
まずは日帝衆の二人が料理を出した、それは。
「伊勢海老のお造りとお味噌汁、豆腐とお野菜の和えもの、サザエとアワビの姿焼き、キスと海老、烏賊の天麩羅に蛸と胡瓜の酢のものです」
「そして和菓子は梅の和風ゼリーです」
「これは」
「見事です」
「素晴らしいですよ」
審査員の人達gは二人の料理を見て唸った、そして。
実際に食べてみてだ、感涙せんばかりにして言った。
「素晴らしい・・・・・・」
「これがまことの美味なのですね」
「心まで伝わります」
二人の料理にというのだ。
「まさに最高の味」
「究極とは言いませんが」
「至高とも」
某反原発グルメ漫画とは違うか
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