ハイスクールD×D 黒龍伝説 8
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ち合わせの場所で読んでいた本もネイルアーティストの本だったような。ま、まあ、そのおかげで綺麗になれてるから良しとしておこう。
「まるで子供のようだな」
ゼノヴィア先輩の言葉は的を得ている。そうか、明日菜ちゃんも言ってたけど元士郎先輩は精神的に子供なんだ。それも甘え方を知らない子供。だから、誰にも頼らない、頼り方を知らないから頼れない。精神的にも幼くなっている今なら性格の矯正も可能だ。あわよくば鳥の刷り込みみたいなのもできればいいなぁ。そんな邪な考えが出来る位には精神が落ち着いてきた。
2時間ほどそのまま待機しているとミッテルトさんがゼノヴィア先輩を呼びに来て、出て行ってから入れ替わるようにレヴィアタン様が部屋にやってくる。
「ふぃ〜、予想以上に疲れるねぇ〜。リアスちゃんたちを庇ってなかったらここまで大事になってなかったのにねぇ〜」
「お疲れ様です、お姉さま。それを言い始めると魔法陣を書き間違えたリアスが一番の元凶なのですけどね」
「まあねぇ。あの魔法陣を用意しようとした理由も以前見た赤龍帝ちゃんの小さい頃の写真を見て、実際に見てみたくなったからだって。分からないでもないけど、全部任せておけば問題なかったのに」
「相変わらず変なところでプライドが出るのは変わりませんね」
「まあ、おかげで色々と調べられたから良しとしよう」
「調べた?」
「駒のパスに黒い龍脈、本人が弱っていたのが合わさって色々と記憶とか感情を覗き見し放題。おかげで人間不信になりかけちゃった。もうね、あの施設のお婆さん、人格者過ぎるわ。ちょっと元ちゃんの名前を連名にして寄付してくる」
「そこまでですか!?」
「そこまで、いや、それ以上かな?良い人すぎて悪意を持って騙すこともできそうにないぐらい。聖人君子ってあのお婆さんのためにあるような言葉だよ。そしてあの男女は苦しんで死ねばいいのに」
レヴィアタン様から恐ろしい程の殺気が漏れる。本当に元士郎先輩の両親は酷い人間なのだという事実が浮かび上がってきた。
「まあ、それとは別におもしろいことも分かったしね。ねぇ、留流子ちゃん。お友達とはもう会ったのかな?
」
あっ、昨日のことがばれてる。
「プライベートにはあまり干渉したくないけど、元ちゃん、冥界で物凄い人気があるからスキャンダルにだけは注意してね。蛇龍がおっぱいドラゴンと一緒に冥界の娯楽業界を軒並み駆逐しちゃったから。レーティングゲームも5戦で一部層のシェアを完全に奪っちゃったし」
「匙が一人で行うレーティングゲームを5戦?聞いていないのですが、お姉さま」
「言ってなかったっけ?ちなみに全戦全勝でエンターテイナーとしても有名になってるよ。ほら、10ページの特集も組まれてるし」
レヴィアタン
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