暗黒街の黒猫編
Trinity prologue
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さて、暗黒街からさらに北の都市。国の中心地である『ブラックベリー』。そこの国王は3人の少年少女を王の間に呼んでいた。そしてそこには金髪のちょいチャラい青年が退屈そうに、その少年の真横には銀髪のロングの美少女が一応真面目に国王の話を聞いていた。そしてもう1人、黒髪のクールな印象の青年が無表情に話を聞いていた。
「…という事だ。これからお前達には暗黒街の調査を…」
「怠いなあ、帰りたいな…。
なあ、サナ。もう家帰ろう?」
「だめだよ!ライト君!ここは一応真面目に聞いておかないと♪」
ライトと呼ばれた青年ははあ、とため息をつきながら、そしてサナと呼ばれている美少女は慌ててライトの肩を抱く。するとライトは顔を赤くして愚痴を言うのを止める。国王の前でそんな2人に歯ぎしりするだけだった。
文句は言えない。『トリニティ』の3人には。
そう、この世界の五強にも勝るとも劣らないと言われるこの国の最大戦力『トリニティ』。それがこの3人の少年少女だった。
そんな中、『トリニティ』の黒髪の青年…リンがはあ、とため息を吐いて。
「お前ら、一応国王の前だぞ。礼儀ぐらいちゃんとしろ。
…それで暗黒街の調査ですか?」
大抵、ライトとサナは聞く気がないのでリンが仕方なく指令の内容を聞く役目だった。
だが仕方なくだからこそ余計、この3人に腹が立つ国王だった。国王ははあ、とため息を吐いて設定をする。
「ああ…。最近、暗黒街で不審な魔力が溜まっているらしくてな。それを調査してもらいたい。」
「敵を倒すのじ…」
「分かりました。それじゃあ失礼します。」
ライトが何か言う前にリンはライトの首根っこをつかんで王の間を後にする。サナもそれに続く。
そうしてブラックベリーの街の自分達の家に帰った。
「やーだ!やーだ!サナといちゃいちゃしていたい!」
「ライト君…いいよ。」
「おーい。何ヒトの前でいちゃいちゃしてんだ?」
ライトとサナがいちゃいちゃするのをたしなめるリン。そしてリンはパンパンと手を叩く。
「はい。おふざけはいったん終わりで。
さて、暗黒街に行くという事で。ゴースト系の敵にも注意すると共に。」
「共に?」
ライトが少し興味を示したのか。少し前のめりになって聞き始めた。
「暗黒街の黒猫…。実質はこれを調査しろよ。ということになるな。」
「暗黒街の黒猫?可愛いの?リン??」
今度はサナが興味を持ち始めたのかライトの顔近くから前のめりになって聞き始めた。
「黒猫…と呼ばれるナニカだな。猫の様な身のこなしであっと言う間に視界の敵を惨殺する。」
「…。つまんないの。」
「俺は少し興味湧いてきたぜ。」
ライトはそう言って左右の腰の二丁の銃を見て手をコキコキと鳴らす。
ライトが殺
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