暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン〜四重奏〜
No,03

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「お邪魔しまーす」
「お、お邪魔します・・・」
と声をかけて中へ進む。
「へえ。いい部屋だね」
「えへへ。ありがとう」
なかなか品の良い部屋で驚いた。
「じゃあ作るからちょっと待ってて」
そういうとアスナは奥のキッチンに入っていった。
キリトと俺は決まり悪そうに腰を下ろすとキリトは新聞(もどき)を読み始めたため、俺はキッチンに向かった。
「アスナ〜。手伝う事ある〜?」
と一応聞いてみると
「特に無いよ。大丈夫だから座っててよ」
「そうか、邪魔してごめんね」
仕方なく居間に戻り久しぶりにメールを開く。
メール件数 123件。
「・・・え?」
そのうち、団長から30件、クライムから13件、メイから30件、ヒナから43件、いらないメールが4件、アルゴからが3件だった。
・・・なんだこの数。
俺は一応『クラッシュスラッシャー』というギルドにはいっているが一回行ったら帰ってこない主義の俺にはこうやって大量のメールがよく届く。
が、今回並には多くない。っていうかいつ送ってきたんだこれ。
とりあえず一番古いものをあけてみると
『さっさと帰って来い』
とあって怖くなり片っ端からあけていく。
最初は
『早く戻って来い』
『いい加減にしろ』
とまだかわいいほうだったが途中から
『早くしねーと埋めるぞ』
『今なら説教で済ませてやるからさっさと帰って来い』
と悪化していき最終的には
『3日以内に帰ってこなければ殺す』
『死にたくなければ今すぐ出て来い』
究極的には
『・・・』
『・・・』
と無言でとりあえず量だけ送っとけレベルになっていた。
「うわあ・・・帰りたくねー・・・」
「・・・?どうしたレイン?」
「見ろよこれ」
と可視状態にしてキリトに見せるとキリトの顔からも表情が消えた。
「・・・うわあ・・・えげつねー・・・」
そうだね。幹部陣4人がこうやってメールを連打してくるのも普通は無いですよねー。
「と、とりあえず帰ってきたことをメールで送っておけば?」
「そ、そうだね」
恐る恐るメールを送ると
『一週間以内に顔を見せなかった場合ペナルティ』
と物騒な言葉が返ってきた。
「帰りたくねー」
と俺は心の叫びを上げた。


アスナはたった五分で豪勢な料理を作り上げた。
ちなみにラグーラビットの肉はシチューの具として使われた。
「「うわあ・・・いただきます!!」」
俺とキリトは食欲には勝てず手を合わせるのももどかしくスプーンでシチューを掬い上げた。
そして数分後・・・。
「ああ・・・いきててよかった・・・」
「俺もそう思う・・・」
俺たちは食事を終えてほわほわとしていた。
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