4部分:第四章
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「あたしは虫を食べるのが好きだけれどね」
「虫ですか」
「あんたも食べるといいよ」
クワちゃんにもその虫を食べることを勧めてきました。
「虫をね。食べてみたらどうだい?」
「虫ですか」
クワちゃんは虫を食べると聞いてその丸い目をさらに丸くさせました。
「虫って食べられるんですか」
「あれっ、知らないのかい」
おばさんはクワちゃんが虫は食べられるということを知らないのを聞いて意外といった顔になりました。これは思いも寄らないことだったのです。
「アヒルなのに」
「僕虫食べたことないですよ」
クワちゃんはこのこともおばさんにお話しました。
「いつも稗とか粟とかで」
「そんなもの食べて美味しいのかい?」
「美味しいですよ」
クワちゃんはにこりと笑っておばさんに答えました。
「とても」
「そうなのかい」
おばさんはそういったものが美味しいと聞いて首を傾げさせました。
「稗に粟ねえ」
「それよりも虫って美味しいんですか?」
クワちゃんは逆におばさんに問い返しました。
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