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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第182話 銃と剣・決着
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ームで大々的に放映されている事を。
2人ともGGO内では珍しい女性プレイヤーである事、そして片方は剣、片方は拳銃とナイフ(VS戦車の時は別だが)と言う比較的軽量装備。なのに、破竹の勢いで勝ち続けてきての一戦だ。
シノンが聴けば怒ると思われるが、事実上の決勝戦だと言う声も大きかった。
そして、ついに……。
「さて、と……じゃあ、そろそろ闘るか」
「ああ……闘ろう」
互いに示し合わせる様に、そう言うと同時に、場の空気が、更に一段階緊迫し、張り詰めるのだった。
〜予選会場〜
待機ドームでの光景。それは、思ったとおりの光景だった。中々戦いを始めない2人を見て、声を荒げるメンバーが多くなりつつあった。だけど、そこは見ている者たちのこともあり、普段の野次程ではない。何故なら、戦おうとしているのは美少女達? だったから。
それに これまでの戦いでは有無言わさずに、殲滅していた
戦乙女
(
ヴァルキリー
)
だったと言うのに、立ち上がりが優雅に見えたから、と言う理由もある。
「……眼?」
この時、シノンはただ集中をしていた。
ライブカメラは通常通りの戦闘を記録、中継している程度では、あまり音声を拾う程接近したりしない。
今回は、注目度が高かったのだろうか? かなり近くにまで接近していたようだ。
その声をシノンが聞きとったのだ。他の観客達はヒートアップしつつあるから訊けてなかった様だが、キリトが言っていた言葉を。
「どういう意味……?」
そんな中で、シノンの頭の中は急速に回転をしていた。
『その眼、使って戦ってくれ』
と言う話。
――……を使って。
即ち、これまでは使ってなかったと言う事。そして、それを使って戦え、と言う事は、1つの解を示していた。
「……アイツはまだ本気じゃなかったって事?」
そう結論付いた瞬間にシノンの身体に、戦慄が走る。
これまでの戦いも見ている。さっきの戦いも見ている。あのM1戦車相手に圧倒した力を見ている。それが、更に強くなると言う事だ。
「面白い……じゃない」
武者震いとも言える震えと共にシノンの眼にも力強さが増した。あの2人、どちらが来ても良い。そして、倒す事ができたなら……。
シノンは拳を 強く、強く握り締めていた。
そして、もう一方。
あの時この世界から消え去った筈の男も、群れるプレイヤー達から幾分か離れた所で、戦いを見ていた。
「……鬼、鬼」
赤い目を収縮させ、排出される息も白く 渦巻いた。ただ、その白い吐息と共に吐き出される単語は《鬼》と言う言葉。
「なる、ほど……、確かに、あの男、だ。あの眼、
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