暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1089話
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ぶ夕呼の言葉に首を傾げる。

「何だってまた?」
「うーん、理由は幾つかあるわ。例えばシャドウミラーのおかげもあるけど、ハイヴを幾つも攻略に成功したでしょ。だからわざわざ別の星に逃げ出さなくても良くなったってのとか、それと日本がシャドウミラーと親密な関係だってのも大きいでしょうね」

 ああ、なるほど。確かにシャドウミラーとしては、日本とアメリカだと日本の方が親密な関係だ。
 それもこれも、全ては夕呼の件から始まったんだよな。
 あそこで無茶をして、霞で俺の心を読もうとした。それが俺達シャドウミラーと日本が親密になった原因だ。

「まさか、あの時にここまでの流れを予想していたって言わないよな?」
「は? 何の事?」
「俺が夕呼と初めて会った時の事だよ。霞がリーディングに失敗して、それが結果的にシャドウミラーと日本を接近させる要因となっただろ?」
「……まさか。あたしが幾ら天才だからって、そこまで読める訳ないでしょ」
「そうか? まぁ、シャドウミラーとしては最新の第3世代戦術機を入手出来たし、飛鳥計画の試作機まで入手出来た。……結果的に今の飛鳥計画の機体は全く違うものになってるらしいけどな」

 これもまた、夕呼の動きの結果。
 俺達に戦術機を譲渡する代わりにストライクダガーを武器一式諸共に譲り受け、それを解析、研究して得た技術が今の飛鳥計画の試作機には注ぎ込まれている。
 それに……

「あの件は俺としても色々と美味しかったしな」
「美味しい?」
「ああ。ま、何がとは言わないが」

 そう夕呼に言葉を返しつつ、軍服と白衣の上からでも見て取れる豊かな胸の膨らみへと視線を向ける。 
 あの時、夕呼は色仕掛けで俺に迫ろうとして下着姿になり、その扇情的な肢体を見せつけた。
 正直、今思えばレモン達との毎夜の生活がなければ、フラフラと手を出していたかもしれない。

「……えっちぃのは駄目、です」

 再び俺の隣に座っている霞からの言葉。
 リーディングとかではなく、純粋に俺の視線で何を考えているのか予想したのか。
 それは夕呼も同様であり、呆れたような視線を俺へと向けている。

「あのねぇ……アクセルが女好きなのは分かってるけど、程々にしておきなさいよ? 大体、そんな真似をしたら恭子様に叱られるでしょ」
「恭子?」
「そ。心当たりくらいは……あるでしょ?」

 その言葉を否定出来る程に、俺は鈍くない。
 いや、鈍いか鈍くないかで言われればきっと鈍いんだろうが、そんな鈍い俺でも恭子の気持ちに関しては何となく気が付いている。
 だが……

「恭子は崇宰家の次期当主候補だ。俺とどうにかなる事はないだろうな」

 そう。それが決定的なまでに俺が恭子に手を出さない理由。
 恭子の家の事を考え
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