マブラヴ
1089話
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まぁ、元々頭脳はともかく身体能力的にはそれ程高くない霞だ。痛いって訳じゃないけど、それでも微妙に違和感はある。
そっと頬から手を外すと、うさ耳に触れないようにそっと頭を撫でてやる。
瞬間、うさ耳がピョコピョコと動き……これは嬉しさを表しているのか? ともあれ、気持ち良さそうに耳を動かししつつ目を閉じていた。
そして、何故かどこか呆れた様子で俺と霞を見ている夕呼は、溜息を吐くと自分の分のコーヒーを用意し始める。
「あんた達……前から思ってたけど、まるで親子みたいね」
「せめて兄妹にしてくれ。親子って言われる程の年齢は……」
そこまで考え、前世での年齢をプラスすれば十分に子供がいてもいい年齢だと気が付く。
いやまぁ、アクセルの年齢としてはまだ20代だから……毎夜の出来事を考えれば、いつ子供が出来てもおかしくないんだけどな。
ただ、混沌精霊ってのが影響している可能性は十分にある。
そうだな、後で一度レモン辺りに検査して貰うか。俺との間に子供が出来るかどうか。
……何となくこの辺の事を考えると、SEED世界のコーディネーターを思い出す。
コーディネーターもかなり子供が出来にくくなっていて、だからこそ計画結婚みたいな感じになってたんだよな。
まぁ、今はその辺をどうにかするべく頑張っているらしいけど。
シャドウミラーからも、ある程度技術を提供しているらしいし。
「ふぅ。……とにかく話を戻すわよ」
年齢の話に関しては、夕呼も色々と思うところがあったのだろう。まだ20代も半ばだっていうのに気にしすぎな感じがするけど。
ジロリ。
俺の方を強い視線で……それこぞ、魔眼や鬼眼、邪眼じゃないかってくらいの視線で睨んでくる夕呼。
この辺の、俺が考えている事を見抜くようなスキルはどうにかならないか。
「ん、コホン。で、何の話だった?」
「だから、あんた達がオルタネイティヴ5派を潰したって話よ。まぁ、正確にはまだ全てを完全に潰したって訳ではないんだろうけど、それでもあいつ等の大部分は潰したと思ってもいい筈よ。ざまあみろってのがあたしの正直な気持ちね」
「……そんなに嫌な相手だったのか?」
「そりゃそうよ。何てったって、アメリカの肝入りなのよ? おかげでこっちをライバル視……いえ、敵対視と言ってもいい程に邪魔をしてきたのよ? おかげで資材とかの件もどれだけ苦労した事か……」
うんざりした、と溜息を吐きながら淹れ立てのコーヒーを手に、来客用のソファへと座る。
部屋の中に漂うコーヒーの匂い。この匂い自体はそれ程嫌いじゃない。
「ま、こっちの妨害に関してはここ最近止んでたけど……それでもあたしの邪魔をした償いはして貰わないとね」
ふふんっ、と機嫌良さそうにコーヒーを口に運
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