マブラヴ
1089話
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別の手段で反撃するよ。まぁ、今回みたいな事にはそうそうならないだろうが。……だろ?」
「ちっ、相変わらず鋭いわね。ええ、そうよ。そうそう何度もこんな目に遭って堪るもんですか」
どういう手段を使ったのか分からないが、扉の開閉音をさせずに扉を開けた夕呼が俺の問い掛けに言葉を返してくる。
「全く。そっち関係で俺に勝てると思ってるのか? こう見えても……」
「ああ、はいはい。分かってるわよ。あんたが毎日そっち関係に熱心だってのは、レモンから聞いてるし」
「香月夕呼ともあろう者が、戦力分析を失敗するとはな。……着替えてきたんじゃないのか?」
さっき部屋を出て行った時と全く変わっていない姿に、思わず尋ねる。
それに返ってきたのは、多少憮然とした夕呼の表情。
「別に上着を着替えた訳じゃないわよ。全く、デリカシーってものがないの?」
ああ、なるほど。下着の方を取り替えてきた訳か。ついでに気を落ち着けてもきた訳だ。
うん、確かに夕呼の状態を考えればその方が自然だろう。確かに今の俺の質問はデリカシーがなかった。
けど……
「そもそも、誘ってきたのはお前だぞ? 俺はそれに応じただけだ」
「別に誘った訳じゃないわよ。ただ、ちょっと嬉しかったから暴走しただけじゃない。……コホン、まぁ、その件はお互いの為に置いておきましょう」
「博士、気持ちよかった?」
「や、社!?」
話を逸らそうとした夕呼だったが、いつものようにウサ耳をピョコピョコさせながら尋ねる霞に、声を上げる。
ああ、うん。いや……確かにこれ以上は本気で突っ込むのを止めておいた方が良さそうだな。
個人的には色々と面白そうな感じがするけど、結果的に地雷となりそうだ。
「あー……で、何の話をしに来たんだったか」
「あたしに聞かれても知らないわよ。そっちがいきなりやってきたんじゃない」
「いや、ここに来るまでは覚えてたんだけどな。何せ、来た途端……ああ、そうそう。オルタネイティヴ5派を潰したってのの報告に来たんだったな。後、G元素の件で。まぁ、オルタネイティヴ5派の件に関してはもうとっくに知ってたようだけど」
だからこそ、俺がこの部屋に入ってきた途端にあんなにキスの嵐を降らせてきた訳で。
「そりゃそうでしょ。あんなに連日放送されていれば、知りたくなくても分かってしまうわよ」
「別にニュースとかの放送だとオルタネイティヴ5派の名前は出てないんだけどな。……まぁ、聞くまでもないか」
「当然よ。あたしを誰だと思ってるの?」
ふふんっ、と胸を張る夕呼。
白衣の上からでも分かる盛り上がった双丘が自己主張しているのに思わず目を奪われると……
「えっちぃのは駄目です」
隣に座っていた霞に、ぎゅうっと頬を抓られる。
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