暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンラインーRite and Leftー
0話 希望を手に、そして・・・・
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け食べて満足感に浸っている訳にもいかない
「な・・なぁおまえ何か買っていないのか?」
声をかけられた少年は振り向いた
「あぁ、学校から帰って直ぐに出たから買っとくの忘れてしまったんだ・・・」
「そうか・・・・食いきれなかったパンがあるんだが、いるか?」
リュックサックの中から残りのパンの「ビッグあらびきソーセージ」(未開封)を取り出し少年に見せた
22時になるまで何も言わなかったのはビッグあらびきソーセージは和軌が好きなパンだからであり、好きなパンをあげるのを躊躇ったからだ
取り出されたパンを見た少年は目を見開いた
「・・・い・・いいのか?」
少年は遠慮がちに聞いた
「いいよ、残しても勿体ないし」
「そうか、ありがとう」
お礼を言いパンを受け取った少年は味わうように食べ始めた
「お茶とコーヒーがあるがどっちがいい?」
和軌はリュックサックから暖かいお茶とコーヒーが入った水筒を取り出した
「・・・・えっとじゃあコーヒーで」
「分かった」
口に入っていたパンを飲み込みコーヒーと答え、和軌はまだ湯気が立つコーヒー蓋に注いで渡した
「はぁ〜あったまる・・ありがとなこんなに色々としてもらって」
「いや、別にいいって。自分だけ食べておいて隣で空腹で死にそうな顔されてたら居心地悪いよ」
「・・あはは・・ホント悪かった、そうだ!名前なんて言うんだ?俺は
桐ヶ谷
(
きりがや
)
和人
(
かずと
)
」
苦笑いして答えた少年は何か閃いたみたいに自分の名前を言った
「え?・・あ!・・夕凪和軌」
いきなりの自己紹介で戸惑った和軌が少しして名前を聞いているんだと理解して自分も名乗った
「夕凪和軌・・なんて呼んだらいいんだ?」
「好きに呼んだらいいよ・・」
和軌は少しぶっきらぼう答えた
「そうか、なら和軌って呼んでもいいか?俺のことは和人って呼んでくれていい」
「あ・・あぁ分かった、和人」
それからお互い暇を潰そうと色々話した
和人は昔祖父に無理矢理剣道をやらされていてやりたくないと言うと酷く怒らた、その代わり妹が頑張るからと和人を庇ったそうだ
10才の時にちょっとしたことで今の親が本当の親でないことを知ってそれからゲームに逃げるようになったとか
「何でだろうな?話し相手が和軌だと色々話してしまうな・・」
初対面の和軌にここまで身の内話をするのは確かに変だが、話を聞いていた和軌は不思議と他人事のようには聞こえなかった
「まぁいいんじゃない?あんまり知らない相手だから話しても平気な事だってあるんだし」
「まぁそうなのかもな」
「・・・・・和人はさ・・・愛情って何か知っ
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