code1 ある街の昼下がり
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コンで作業を始めた。
…何十分待っただろうか…未だにコーヒーがこない。
途中で煙草をふかしてしまった
すると先ほどの店員が小走りでこちらまで走ってきた
「すみません! 注文を忘れてしまいました…」
バイトの少女のストレートな発言に雄大は苦笑した。
「そうか、通りで遅いと思った… 中でお話しでもしてたのかい?」
少女は怯えているのか震え、肯定なのか否定なのかよくわからない表情をしていた。
「図星かな」
少女が「びくっ」と身体を大きく揺らすのを見て自然と笑みがでてしまった
「おっと、ごめん」
雄大は未だに煙草を消していないことに気付き、素早く煙草を灰皿へ捨てた。
「す、すみません…」
少女は申し訳無さそうに肩をすくめる。
「若い者の健康の方が大事だよ」
少女は動揺を見せたが、やがてはにかんで言った
「優しい、ですね」
雄大は少し停止した。
賛辞の言葉であるはずのその言葉が何故か、『よくないこと』に聞こえてしまった。
まるでこの『偽りの人生』に「上手い演技」と言われたような、そんなよくわからないものを感じた。
別に、性格まで偽っている気はないのに
しかし雄大は再び笑みを浮かべて言葉を紡いだ
「バイトとは言え店員にそんなこと言われたの初めてだよ」
少女の笑顔を確認し、「ほっ」とする。
この少女へ言う言葉が見つからなくなったのでメモを書いて渡す、注文の
少女はメモを受け取るまで頭上にハテナマークを浮かべていた。
「それ、注文。これなら忘れないだろう? でも、次は早くがいいかな」
少女は苦笑し、頭を下げてから再び厨房へと走っていった。
雄大は再びパソコンで作業を始めた。
充電残量が10%を切った警告がパソコンの画面に出たので雄大は作業を切り上げてパソコンを持ってきたバックに入れる。
そして立ち上がったが、まだコーヒーが来ていないことに気付き、座った。
自分は何がしたかっただろうか、思い返し、顔が熱くなるのを感じる。
「ゆっくりは…できないな…」
ため息をつき、髪をかく。
「おまたせしましたっ!」
と先ほどの少女が雄大の机にコーヒーをおく。
早く帰ろう、そう思いコーヒーを一気飲みしようとするが
淹れたてのコーヒーは熱く、カップを取った時点で「こりゃ無理だな」と諦めた。
コーヒーを冷ますために息を「ふっー」と吹きかける仕草を何度か繰り返す。
少女は「ふふっ」と笑ってこちらを見ていた。
雄大は顔を赤くして、ゆっくりと飲み干した。
暑いコーヒーを飲み干した後、店を後にバックを持って出ようとすると少女が「えっと…たまさん!」と成美と同じ呼び方で雄大を呼んだ。
「えっと、あ
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