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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第181話 銃と剣
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も最終試験の様なモノだ。……BoB本戦に出る為に。……オレ達の闇と戦う為の。心に闇を抱えたままじゃ、出る力も出ない。……からな」
「……」

 リュウキの言葉を聞き、キリトの目も一段と力を増した。

 そう、自分達がヤらなければならないのはこの先にある。生半可な力じゃ……逆にやられる可能性が高いだろう。それ程の相手だ。リュウキも例外ではない。身体が震えていたのは事実なのだから。

――……その一瞬の隙が、文字通りの致命傷になる。


「……オレ達は、随分と本当の意味での戦場からは離れていたから、な。……だが、死銃は違う。アレはまだ本当の意味で、現実に帰ってきていない」
「ああ、それは判る」

 平和な世界で剣を振る事と、生死がかかったあの世界で剣を振る事。その違いは、……判るだろう。

 死銃と言う男は、どうやってか本当に死人を出している。つまり、生と死の中で戦いを続けているのだ。戦いにおいての心構えが根本的に違う相手なのだ。

「この戦いで、……思い出そう、以前までのオレ達の戦いを」

 リュウキはそう言うと……、腰のホルスターに収められたSAAに手をかけ、キリトも、殆ど同じに腰にかけた光剣を引き抜き、光の刃を出した。

「……ああ」

 キリトは構えた。
 かの世界で、培ってきた剣術の構え。左足を前に、半身に構え、腰を落とす。右手に握った光剣は橋に付く程に下げられている。


――構えは、あの世界のモノ。それと完全にダブっている。


 見間違う訳はない。何度も見てきたからだ。……自分も剣が良かったか? と思ったリュウキだったが一笑した。

 銃の世界で剣を使うのも悪くはない。だが、この世界で、あの世界の様に戦えるとすれば……、あの世界よりも強いと思えるから。

「……リュウキ、提案があるんだ」
「なんだ?」

 その次のキリトの言葉は、リュウキにとって、予想外の事、だった。





「……その眼(・・・)、使って戦ってくれ」




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