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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第181話 銃と剣
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ってしまった。ライブ映像は、もう放映され続けている。ゆえに、2人の同行は、観客である自分たちには判るのだ。
巨大なモニタは、2人の男?……とまぁ、容姿はさておき、その姿を映し出していた。
その2人は、ただゆっくりと 歩いていた。
慎重に行動をしている訳でもない。身を隠している訳でもない。歩いている。……ただ、その辺を散歩でもするかの様に、歩いているのだ。歩く彼らのバック、背景を見てみると判る。彼らは、時計回り、反時計回りに回っており、このまま歩き続ければ、鉢合わせするだろう。
「………」
シュピーゲルは、まるで睨むように画面をみる。……シノンも同様であり、違うのは睨み、と言うより集中してみている、位だろうか?シュピーゲルの目線には、何か別の感情も含まれている様な気配がするのだ。シノンはこの時、その視線には気づいていなかった。
今、全てが見えなくなる程の、戦いが始まろうとしていたから。
〜予選Fブロック 準決勝〜
ビルとビルをつなぐ橋は、宛ら鮮やかなネオン街を彷彿させる程輝いている。空が明るくなくても、闇であっても関係ない。視界は十分に良好だからだ。リュウキの初戦の様な事はない。
そこでは、両者がゆっくりと歩いていた。
準決勝の舞台で戦う両雄。
《Kirito vs RYUKI》
銃撃戦の筈なのだが、まるで果たし状から始まる侍達の決闘を彷彿とさせる。だが、それは強ち間違いではない。キリトのメインアームは剣だ。リュウキは銃だが、2人共に剣の世界を生き抜いてきた剣士なのだから。
「……」
「……」
ビルとビルを繋ぐ橋の上で、必然的に2人は出会った。橋の幅は10m全長は30m程だろう巨大なビルを繋ぐ巨大な橋。
その橋の上で立ち止まる2人。
「来た、な。……キリト」
「ああ。……来たぞ」
キリトは、リュウキの言葉を正面から受け止め……そして返した。この世界で戦い、勝つのはまだ早いと言い切った男に。
「……まだ、早いか?」
キリトは、リュウキにそう聞く。
今は、もう戦いは始まっているから、攻撃をしろ、と外野であれば煩いだろう。だが、キリトにとってもリュウキにとっても、この戦いは大きな意味を持つモノ。
初撃決着の決闘はした事はあるが、全損、完全決着となればこれが初めてだ。あの世界。……手を伸ばして、伸ばし続けて……、なかなか届かなかった相手。
その相手が今目の前にいるのだ。柄にもなく、緊張をしてしまうのは、余計な力が入ってしまうのは、無理はない事だった。
「ああ、そうだな。……まだ、早い。だが……」
リュウキは、軽く眼をつむり、そして開いた。
「これが、オレにとって
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