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鐘を鳴らす者が二人いるのは間違っているだろうか
35.それは違うぞ!
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あんな冒険者、簡単に騙せる………あれがあれば、自由が買えるんだ……!」

 例えば、とある町の往来で――少女は未来を求め、また一つ罪を重ねる決意をした。



「……で、この似顔絵の小娘を攫ってくればいいってか?」
「そういうことだ。方法に関してもいいのがある。……あの小人族のコソドロを利用すればいい」

 例えば、とあるファミリアの隅で――男達は、下卑た笑みを浮かべて狸の皮算用をしていた。 



「嘘ついてねぇだろうなぁ……舐めた真似するとぶっ殺すぞ!!」
「ひぃぃぃぃッ!?し、知らない!!巫女なんか知らないんだ!本当だッ!!」
「クソがッ!もういい、失せろ!!………あぁ、イライラするぜ!!」

 例えば、とある路地の片隅で――山狗は忌々しげに月を睨みつけた。



「どうしたの、お姉ちゃん?どこか痛いの?」
「いいえ……ただ、少し友達の事を思い出しただけです。大丈夫………」
「おおい、坊主に嬢ちゃん!向こうで炊き出しがあるらしいぞ!!」
「わざわざ知らせてくれてありがとうございます。さ……行きましょ?」

 例えば、とある貧民街の片隅で――美しい少女は、貧民に混ざりながら友を想った。



 バラバラの物語は混ざり合い、想いは交錯する。
 紡ぎだされるのは再会の喜びか、別れの悲しみか、或いは新たな戦いへの戦鐘なのか。

 鍵を握り、全てを繋げるのは――『ヘスティア・ファミリア』と『巫女』。
 
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