Another71 月のない夜には背後に気をつけよう
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あれは確か、最強最悪の敵、キメラモンカオス・ルインモードとの死闘から数年後、聖竜学園中等部とお台場中学校との顔合わせがあったのだ。
勿論立案はゲンナイ。
デジモン達の偏見がないようにしたい気持ちは分かるために大輔達も断る理由はない。
最近はパートナーデジモン達を持つ子供が増えてきているために、デジモンへの理解が深い聖竜学園の生徒にアドバイスを受ける者も少なからずいる。
お台場中学校ということは知り合いも出て来る。
タケル『やあ、大輔君』
大輔『……お前か』
少しの間を置いて、タケルを見遣ると、すぐさま自分の仕事に取り掛かる。
大輔はパートナーデジモンを持つ子供達に説明をしている最中だったようだ。
話し掛けるタイミングを間違えたとタケルは溜め息を吐いた。
大輔『少ししたら終わる。それまで待ってろよタケル』
タケル『あ、うん…』
数年ぶりに会う彼は記憶よりも声が低くなっていたが、それでも記憶に残っていた声であることに安堵した。
大輔『ヒカリちゃん達も色々と大変だろうけど、頑張れよ』
ヒカリ『うん。』
幼稚園の先生や小説家になりたいらしいと聞いた大輔は仲間を応援する。
『よう大輔〜』
『転校して以来だな』
大輔『…?』
声に反応して振り返るが、見覚えがあるような気がしなくもないためにかつての同級生か何かだろうか?
『大輔、聞いてくれよ。俺にもついに彼女が出来たんだよ!!』
大輔『あ、ああ…そうか、良かったな』
同級生か何かの少年は歓喜の表情で大輔に抱き付こうとするが。
グイッ。
『痛てててて!!』
大輔『止めて欲しいな。俺にそんな趣味はねえ』
関節極めました。
『俺にだってないわい!!』
ヒカリ『(だったら抱きつかなきゃいいのに…)』
ヒカリの尤もなツッコミが炸裂した。
『痛てて…で、お前は彼女いるのか?ああ、いるわけないか!!お前バレンタインは義理チョコばっかりだったし!!』
大輔『まあな…バレンタインはある意味良い思い出がないな……』
バレンタインウォーズの最終究極兵器のCHOCOLATEとかCHOCOLATEとかCHOCOLATEとか。
渋い顔になる大輔に少年は肩を叩く。
『まあまあ、元気出せ。いずれ彼女出来るさ』
大輔『独り身の方が遥かに気楽だったけどな。』
『は?』
フェイト『大輔〜』
アリサ『大輔!!』
アリシア『お兄ちゃ〜ん』
声に反応して振り返ると、金髪の美少女達が大輔に駆け寄る。
大輔『何だ?』
フェイト『大輔、今日の放課後時間あるなら…私達とデートしない?』
大輔『デート?』
アリサ『ほ、ほら…
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