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moon light fantasy
ゼツとリナとの別れ。旅の始まり。
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ニナがギャアギャアと抵抗しているとゼツも話に入ってきた。

「おい…ニナてめぇ…。リナに魅力が無いって言ってるのか…?」
「ギニャニャ??
違うニャ!言葉の綾ニャア??」
「そうか…。それでもフォルツじゃねえが地獄の果てまで超特急を出してやるよ。」

そう言って手から炎を出すゼツ。その光景を見たニナは慌ててリナに助けを求める。
するとリナは頬を膨らませて。

「ゼツ!ニナちゃん可哀想でしょ!いじめは良くないよ!」
「そうだそうだ!」
「ニナてめぇ…!」

そう言いながらバカをしながら3人はゼツの家まで移動しバカ騒ぎの夜を過ごして行った。

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「…さて、そろそろ行く。」

その一週間後、フォルツとニナ、アリスはお見送りのゼツとリナと共にラクーアの郊外にいた。ちなみにランはギルドを3日で平常に運営できる様にするとさっさとギルド本拠地のある『ブラックベリー』に帰ったらしい。
…嵐の様な奴だ。
そんな事を思っているとゼツが名残惜しそうに話す。

「…俺たちも行きたいんだがな…。」
「ダメだよ。私たちは当分この街を立て直さなきゃ行けないんだから。」

そう言ってなだめるリナ。ゼツとリナはこの街に残ってアスモディウスの起こした事件の混乱を収めてから俺たちの助けになってくれるそうだ。
するとゼツはポケットからあるものを取り出してアリスに渡す。

「そうだ。アリス。これをやろう。」

それは炎をかたどったコインだった。炎のマークと共に複雑な魔法陣が描かれている。

「…これは…?」
「『コイン・フレイム』これを使えば火の魔法からお前を守ってくれる。
…ぜひ使ってくれ!」
「…!
ありがとうございます!」

アリスがゼツにお辞儀している中、リナはフォルツに。

「…ちゃんと守ってあげるんだよ?」
「俺は『初めてのお○かい』の子供か?いちいち言われる筋合いはない。」
「…ねえ。フォルツ。」

リナは下を向きながらフォルツに問いかける。その声は少しだけ震えていた。

「…ねえ。フォルツはあの頃(・・・・)には戻れないの?」
「…。」

俺はその問いに答えず、くるりと後ろを向く。そしてボソッと言葉を吐き捨てる。

「…。もう俺はあの頃に戻れない。きっとソーニャを倒しても。
…けど。」

俺はそう言って途中から話を聞いていたゼツとリナの二人を見て。

「もしも、無事に全てのかたが付いたら…。
あの頃の様に二人に歌を歌うよ。いや、他の奴らも呼んでさ。」
「フォルツ…。お前…!」

ゼツがびっくりした顔で俺を見る中、俺はコートを翻して。道を見る。この先にあるのは…次に目指すのは奴が…ソーニャが待っている暗
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