生きるのは死を逃れる為じゃない、死を恐るから生きるんだ。
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右回転の駒を廻すと右回転。
左回転の駒を廻すと左回転。
力の法則だ。力の向きを変えると駒の回転は停止する。
右回転中の駒と左回転中の駒が衝突すると右回転の駒の回転力は低下し左回転の駒の回転力は増加する。
回転の軸がズレると駒の回転は不安定となり回転力は低下する。その点は右回転も、左回転も、変わらない。
衝突を利用する回転力の増加はある意味、衝突と激突を繰返す小惑星に似ている。
星が完成するまでの段階に小惑星同士の激突が存在する。激突した小惑星同士はバラバラとなって合体すると。
それを繰返す事で、星は完成する。分解と再生の分岐点は破壊と修復の連鎖だと考えられるが、それ以外の方法で、星を完成させる方法は無いのか? と考えた学者は駒の回転に目を惹かれた。
右回転の駒と左回転の駒は互の回転を利用する事で、回転力を維持する。
駒の衝突はある意味、隕石の衝突と告示するのだ。
駒の回転の研究に没頭した学者は不可解な現象に気付いた。
右回転の駒と左回転の駒が衝突する時、凄まじいエネルギーが発生する事を。
そのエネルギーは両回転の駒が衝突した瞬間のみ発生する一時的な物と研究を重ねる毎に解明したが、学者はその点はエネルギーに興味を持った。
両回転の駒の衝突時エネルギー発生直後、駒と駒の間の空間が消えたのだ。
ほんの一瞬の出来事で、人間の肉眼では見る事すら適わない衝突エネルギーは莫大なエネルギーだと解った。
空間を捻じ曲げ、その数ミリの空間を転移させる現象。
その現象を学者は『TEN』と名付けた。
ある意味、理想的な発想だ。
簡単な事を積み重ね、莫大な利益を得る。
エネルギーを収縮させ空間を転移させる現象『TEN』は現在のエネルギー問題を解決させる糸口とも言える。
最初は駒から始まって、以降の実験は完全な機械・・・・・・と言っても駒の形を模した機械駒だが、それらを回転させ衝突させる実験は始まった。
回転する駒同時の衝突は質量が多ければ多い程、実験結果は良好で。
逆に質量が少ないと微妙な結果となる。
結果は結果だ、結論から言えば。
まだ、まだ上を目指せる。
そう願って学者は研究を続けた。
吹葵 夏那の服装は常識からズレている。
『魔術』発動効率を上げる為とはいえ人々の注目を集めるようなデザインは微妙と言える。
その衣装は人を視界から消える魔術的な意味を持った魔術の基本的な錯覚魔法の一種を常時、発動する事で完成する。
変な服装だが、普通の人間は見えない。
なら、大丈夫だ。もし、見られてもコスプレイヤーで言い訳する事も可能だ。
・・・・・・あれ? それって余計に恥ずかしくない?
立ち止まって考えても、結果は変わらず。
見られ
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