ステージ3後編 対決!ハットVS舞菜。痺れるパフォーマンスにご用心!?
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足りない!」
力比べはグリーンに任せていた為、力まかせに向かってくる猛禽類は苦手な分野だった。
(食べられる……っ!)
舞菜が顔をかばったその瞬間、
ヒュッバゴオオォォオオオン!
「……え?」
舞菜は手をどけて顔を謎の爆発音の方に向けると、瓦礫は消し飛び巨大な鳥は大きなダメージを受け、フラフラと飛んでいた。
「……これで、フェアだね」
囁くような声のする方を振り向くと、
メイチア・エルターナが、重力に引かれたように、スタッと降り立っていた……!
「今の……呼び捨てが?」
「へ?……あ、うん、そうだよ」
金切り声がするので再び巨大な鳥の方を向くとバッサバッサと辛そうに飛びながらこっちに向かってきていた。その必死な様は、状況が状況なら、思わず応援してあげたくなる程だ。
「うーん、10発じゃ安定しないかなぁ……?」
そう言うと、メイチアは戦闘機に変形した。
「え!?」
「爆風とか気をつけてね!」
ドドドドドドドドドドドド、バァン、ドォン、ボガァアアアァァアン!
(一瞬の内に、12発も……!)
舞菜は、メイチアの強さに感嘆した。流石、トーキ国1のアイドルである!
「……さ、見せてね」
メイチアはニッコリと微笑んだ。
「へ?」
「あなたが今出来る一番のパフォーマンスを」
「……うん!」
メイチアは舞菜の元気いい返事を聞き満足そうに微笑むと、舞台から去った。
「ありがとーー!呼び捨てー!」
舞菜はその背中に声をかけた。
メイチアは、背中越しに手をひらひらと振った。
「優勝はぁぁぁぁぁああああぁぁぁああああ!エルターナさんでええええぇっぇえeえぇぇえええええぇぇええええす!」
舞菜はメイチアに対して、惜しみない拍手を送った。
(凄かった、凄いよ、おめでとう!呼び捨て!)
確かに敗れこそしたが、舞菜の心の中はただメイチアへの尊敬の気持ちでいっぱいだった。
舞菜は2位の証、銀色のメダルを受け取ると、今まで自分達のパフォーマンスを観てくれた客達へのサービスとして、それを噛み砕こうとしたが出来なかった。
(ててて……)
歓声の中に、笑い声が交じる。アイドルらしくないと思いながらも、舞菜の頬は緩んでしまう。
この日は、舞菜にとって一生の思い出となった…………!!
「くそぅ!何故僕が負けたんだ!」
涙と涎をたらしながら無心でメイチアに拍手を送る司会の顔を思い出しながら、ハットは毒づいた。
不機嫌になりながら道を歩いていると、フラフラと歩く1人の少年がいた。
「丁度いい」
ハットはニヤリと笑うと、少年に近づいた。
「もしお暇でしたら、あなたとアイドルバトルをしたいのですが……?」
(こいつを倒してスッキリしてやる!)
「……分かっ
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