暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第1章:修正の始まり
閑話1「プロローグ〜Another〜」
[4/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
うに“コレ”でも付けておくか。」

  そう言って男は俺の首に何かを付ける。

「容姿も篠ノ之束にそっくりなのは驚いたが...まぁ、大した支障はない。」

「....な....に....を....?」

  途切れ途切れに声を出して聞いてみる。...嫌な予感しかしない...。

「なに、私達の目的に利用させてもらうだけさ。」

「(...やっぱり、研究者とかに連れられるって碌な事にならないんだな。)」

  マンガとかでありそうな展開に、俺は呆然とそんな事を考えていた。







     〜10ヶ月後〜





「...ふむ、これで終わりだ。ご苦労。」

「....はぁ。」

  俺を監督している男にそう言われ、俺は溜め息をつく。

  この10ヶ月間、俺はまず体の機能を取り戻させられ、首についてるリング(爆弾だった)を脅迫材料に、強制的に従わされてきた。...と言っても、そこまで非人道的な事はされてないが。

「身体能力、頭脳共にとんでもない数値だな...。やはり天才は天才を呼ぶのか?」

「.....。」

  俺から取ったデータを見ながら、最初に出会った男がそう呟いていた。

「...そろそろいいだろう。そこに座れ。」

「...はい。」

  言われるがままに指定された椅子に座る。

「君の大体のデータをほぼ取れた。...そこで、君にやってもらう事がある。」

「...なんでしょうか。」

  大人しく従う様に返事を返す。下手に怒らせたりしたら、首のリングで死ぬからね。

「この“ISコア”を解析してもらおう。」

「コア....を?」

  “ISコア”。束が開発した宇宙開発のためのパワードスーツ“IS”の核とも言えるもの。世界に497個しかなく、一介の研究所が持っているとは思えないんだが...。

「これは一体...?」

「なに、君を発見した時に一緒に置かれていてね。おそらく、ISのプロトタイプのようなものだろう。」

「...そうですか。」

「では、解析を頼むね。」

  そう言って部屋を出て行く男。...俺は、この研究所では一応実験動物のような扱いだ。...ただ、ひどい事をされる訳でもなく、ただ言う事を実行させられるだけだ。...一人だけ、俺にコスプレをさせる変態がいたけど。...やっぱり変人が集まるんだな。研究者とか科学者は。

「....とりあえず、解析っと。」

  このISコアが男の言った通り、俺の傍に置かれていたのなら、元々これは俺と束で開発しようとしていた“本当”のISコアなのだろう。だったら、もしかすると...。

   ―――カタカタカタカタ....

「...やっ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ