第1章:修正の始まり
閑話1「プロローグ〜Another〜」
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うに“コレ”でも付けておくか。」
そう言って男は俺の首に何かを付ける。
「容姿も篠ノ之束にそっくりなのは驚いたが...まぁ、大した支障はない。」
「....な....に....を....?」
途切れ途切れに声を出して聞いてみる。...嫌な予感しかしない...。
「なに、私達の目的に利用させてもらうだけさ。」
「(...やっぱり、研究者とかに連れられるって碌な事にならないんだな。)」
マンガとかでありそうな展開に、俺は呆然とそんな事を考えていた。
〜10ヶ月後〜
「...ふむ、これで終わりだ。ご苦労。」
「....はぁ。」
俺を監督している男にそう言われ、俺は溜め息をつく。
この10ヶ月間、俺はまず体の機能を取り戻させられ、首についてるリング(爆弾だった)を脅迫材料に、強制的に従わされてきた。...と言っても、そこまで非人道的な事はされてないが。
「身体能力、頭脳共にとんでもない数値だな...。やはり天才は天才を呼ぶのか?」
「.....。」
俺から取ったデータを見ながら、最初に出会った男がそう呟いていた。
「...そろそろいいだろう。そこに座れ。」
「...はい。」
言われるがままに指定された椅子に座る。
「君の大体のデータをほぼ取れた。...そこで、君にやってもらう事がある。」
「...なんでしょうか。」
大人しく従う様に返事を返す。下手に怒らせたりしたら、首のリングで死ぬからね。
「この“ISコア”を解析してもらおう。」
「コア....を?」
“ISコア”。束が開発した宇宙開発のためのパワードスーツ“IS”の核とも言えるもの。世界に497個しかなく、一介の研究所が持っているとは思えないんだが...。
「これは一体...?」
「なに、君を発見した時に一緒に置かれていてね。おそらく、ISのプロトタイプのようなものだろう。」
「...そうですか。」
「では、解析を頼むね。」
そう言って部屋を出て行く男。...俺は、この研究所では一応実験動物のような扱いだ。...ただ、ひどい事をされる訳でもなく、ただ言う事を実行させられるだけだ。...一人だけ、俺にコスプレをさせる変態がいたけど。...やっぱり変人が集まるんだな。研究者とか科学者は。
「....とりあえず、解析っと。」
このISコアが男の言った通り、俺の傍に置かれていたのなら、元々これは俺と束で開発しようとしていた“本当”のISコアなのだろう。だったら、もしかすると...。
―――カタカタカタカタ....
「...やっ
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