第1章:修正の始まり
閑話1「プロローグ〜Another〜」
[3/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
れで心配なんだけど...。
「...これから貴方は目覚め、世界を元の道筋に戻すよう行動してもらいます。」
―――行動...って言ったって...。
「簡単な事です。洗脳を解除し、女尊男卑の世界を正せばいいだけです。」
確かに言うだけなら簡単な事だ。...だけど。
―――女尊男卑はともかく、洗脳はどうやって...。
「あまり干渉できないから心許ないですが、貴方に強い“きっかけ”となる事を示せば、洗脳を解除できる能力を授けます。」
―――...随分、偏った能力だな。
「これ以上便利にすると転生者とは違う悪影響が出かねないので...。ちなみに、“きっかけ”となるものは洗脳される前の事であれば貴方が関係していない事でも構いません。」
使い勝手が難しい能力だけど、洗脳を解除するにはこうするしかないのなら仕方ない。
「それと、念のため“原作”の知識を授けます。後、洗脳に関しては貴方が世界の修正の一歩を踏み出したら使えないように世界の修正力が働きますので、二度手間になる事はありません。」
―――...分かった。
「...では、世界の事を...私が大切にしている貴方の世界を、頼みます。」
彼女がそう言うと共に、俺の視界は光に満たされ、意識が沈んでいった。
―――...コポッ...
「(...っ、ここは....?)」
目の前に水泡が浮かんでいくのを見ながら、意識を取り戻した俺はそう思った。
「(....これは...一体...。)」
黄緑色の液体が視界を覆っている。...というより、何かしらの液体の中か。これは。
「....おぉ...!目を覚ましたぞ!」
「(...誰だ?)」
目を開けた俺に気付いたのか、白衣を来た男が驚きの声を上げていた。
「昏睡状態からなかなか変化がなく、どうしたものかと思っていたが...。これはいい...。」
そう言いつつ、俺の傍にある装置を弄る。
―――プシューッ!
「ぅ....ぁ....。」
「おっと。...無理もないか。約13年もカプセルの中だったようだからな。」
液体がなくなり、カプセルが開く。俺は地力で立とうとするが、倒れそうになって男に受け止められる。
「ぁ...じゅ...さ..ね....?」
「声も出ないか。まぁ、いい。」
確か、事故を起こしたのは小学生一年だったはず...。だとすると、今の俺は20歳ぐらい...?
「あの篠ノ之束の友人となれば、いくらでも利用価値はあるな。...まずは逆らえないよ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ