二十五章
最後の大戦(6)
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「・・・・??何の音よ、これ?」
「・・・・!!御大将、空・・・・!」
「なっ!?あ、あれは・・・・っ!」
美空が空を見上げた瞬間、武田衆も空を見上げていた。
「お屋形様ぁーっ!空を見るんだぜ!」
「な・・・・あ、あれは何だ・・・・っ!?」
「・・・・一真!」
恋達は空にある立体映像を見ていたが、まだ大丈夫そうだったので通信機で聞いていた。久遠達と奥方衆呉は空を見上げていた所だった。
「あれ?ねぇ和奏ちん。あれ、何かなー?」
「何だよ、空なんて指して・・・・って、何だありゃ!」
「どうした?」
「久遠様、空が!」
「あれは一真様だよ、久遠様!」
「一真さんが鬼に囲まれながらも、余裕見せている様子が映っている・・・・これは戦艦で見せた映像なのかな?」
「そんな事より、一真はともかくとしてマズそうな雰囲気なんじゃね?綾那達もかなり疲れてるように見えるぞ」
「うん、それに鬼の数がめちゃくちゃ多いよ。早く助けに行かないと!」
「ああ・・・・急ぐぞ、三若に雪蓮!」
「ええ」
雪連達はトレミーからの報告だと疲弊はしているが、まだ問題は無いと言っていた事で安心しきっているが久遠達はまだ見ぬ鬼の数を見て早く行こうとしていた。俺らは空にて、エーリカによる映像が流れていると知るとしても剣を振り続けた。その結果、大量の鬼を排除しているが、その強さに付いていけてない一葉達であった。
「一葉に一真隊の者、大丈夫か?」
「何とか大丈夫じゃ、流石に主様みたいに余裕では無いじゃの」
「ハニーもそうですが、黒神眷属の皆さまはまだまだ元気そうですわね」
そう言っているとまた出て来たと思えば、剣に風を纏わせて風刃の舞を喰らわせたが一真隊主要武将らはキリが無いと嘆いていた。
「また出て来たですー!」
「ですがご主人様達は、余裕がまだあるようですが一体どこからその余裕があるのでしょうか?私達だけだったら、キリが無いと思うのですが」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・いい加減疲れてきたわね」
「およそ二千は倒しているはずなのに、まだ千程度はおりますなぁ・・・・と言っている間にまた五十は増えましたが一真様達はとても余裕に見えますなぁ」
「一真隊、浅井衆、共に兵は無傷であり、夜叉となったのかまだまだ元気ではあります。ですが、我々は人間のままなので疲れは見えてきていますね。敵は増え続けていますが、私達だけだととてもマズイ状況となっていましたね、詩乃」
「ええ。ですが・・・・可笑しい」
詩乃が可笑しいと言いながらも、黒神眷属は余裕振りを見せながら聖剣や神器で屠っている所を見ていた。俺もまだまだ剣を振り続けているし、夜叉となった足軽達も自ら前に出て
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