二十五章
最後の大戦(6)
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刀を振り続けていた。無限に増える鬼ではあるが、こちらも無傷のままの味方であり我らを殲滅するのであるのなら、絶好の機会とされているが動く気配すら無いと言っていた。
「一真、恐らく詩乃はこう考えていると思うぜ」
「俺達を疲れさせるのが目的だとしても、お前にとってはどうなのだ?エーリカ」
「簡単な事です。そして・・・・それが私の大願成就の布石となる。ほら・・・・聞こえてきませんか?」
「聞こえると言うのは、山門の向こうにいる俺らの仲間。洛中にてこの本能寺に集って来る音、この物語の幕を下ろす為の名を持つ登場人物の足音が。と言う事だ、そろそろ俺らの決着が第二ステージに上がったようだ」
境内に鳴り響く鈍い音と共に、閉ざされていた山門が破壊された。それと共に奏が合流した事と奥方衆呉も無事に合流出来たようだったが、先頭は三若達だった。
「一真!」
「一真様!」
「一真さん!」
「和奏、犬子、雛か。それと・・・・」
「待たせたな一真!」
「久遠が来たのか・・・・まずいな」
俺の姿を見つけた久遠が、駆け寄ろうと地面を蹴った瞬間だった。
「これで全てのピースが揃いました。では始めましょうか、明智十兵衛光秀という名が求められた役割でありながら、貴方を倒す役割を」
「役者が揃った訳だが、そうはさせねえよっ!」
空に浮かび、俺達を見下ろしていたエーリカの姿が消えたと思ったら俺に駆け寄ろうとした久遠の目の前に姿が現れた。
「・・・・やはり邪魔をされましたか」
久遠が気絶させられそうになった時、ラードゥンの結界によって守られた事で空振りとなった。そして何度攻撃をしようとしても、結界や障壁によって守護されているので失敗に終わった。
「お前が連れて行かなくとも、俺らが直々に本能寺内で決着をつけようじゃないか!」
「貴女の言う終幕の舞台に上がらせてもらうわよ、悪しき魂を持つ者よ」
「奏さん!終幕の舞台とは何だ?」
「織斑一真・・・・貴方というイレギュラーな存在が、この物語で担う役割があるように私にも担う役割がある。織田信長という鍵を手に入れそこないましたが、貴方の言う通りにして割り振られた役割を果たす時が来たようですね」
「戦国時代にて、勢力を広げていた織田を襲った悲劇とも言うが、戦乱の歴史を統一に向けて加速させた回天の叛乱劇。敵は本能寺に在り、大願成就の時は来たであろうが俺対エーリカの戦いを見守る為には、妻と妾である奏と久遠で行く。黒神眷属、俺ら三人は本能寺の境内に行くんであとはよろしく頼む。行くぞ!」
そう言って俺ら三人は本能寺の境内にて、鬼で埋まるが光の刃で屠って道を進みながら本能寺に到着。外にいる鬼共は、仲間達に託した事でヴァーリ達は準備運動を終えてか
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