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万華鏡の連鎖
銀河動乱
帝国の騎士
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な戦士、メーザー酷似の青年士官は迷う事無く思考を閃かせた。

(QX《クリア・エーテル》、緊急出撃《スクランブル》する!
 敵の着陸した場所、数、状況を教えろ!!)
(潜宙艦《ファンタム》が、2隻!
 エベレスト麓、月の裏側に着陸!!
 敵は私の研究所に数名の他、総て艦内!
 出来れば麻痺銃《パラライザー》で敵を撃ち、設備の破壊を阻止して貰いたい!!)

(わかった、麻痺ビーム放射器を使う!
 君も失神するが、一網打尽にしてやる!!)
 私は意識を喪う前に、宇宙偵察機008操縦者に関連情報を提供。
 連合艦隊司令官コルビュロ、シリウス出身艦長の裏切り行為も告げる。
 精神感応増幅装置は銀河パトロール隊の認識票、レンズ同様に思考の真偽を証明。
 困惑して当然の事態であったが、青年士官は数秒後に腹を据えた。

(ザース・アーン殿下、御命令を!
 帝国を救う為、忠誠を誓います!!)
(QX《クリア・エーテル》、協力に感謝する!
 敵に悟られず、麻痺砲の射程内に接近可能か?)
(偵察機は探知フィールド無効化仕様、隠密活動用ECM装置も強力です!
 数分間、お待ちください!!)

(私の心配は無用だ、優先順位を間違えてはならん!
 月の裏で待機の敵艦は常時、研究所と僚艦を見張っている筈だ。
 先に後方援護の潜宙艦《ファンタム》を無力化、麻痺砲で照射せよ。
 焦らず、急がず、慎重にな!)
 メーザー酷似の青年士官は要請を受け容れ、数分後に緊急発進《スクランブル》。
 宇宙空間で視認を困難とする為、艶消しの黒で塗装した偵察機が敵を襲う。

 私は精神感応増幅装置を操り、地球警備隊の最高責任者に事情を説明。
 暗黒星雲同盟の軍人達が意識を喪っている間に、警官達が捕縛の手筈を整えた。
 月の裏で麻痺ビーム放射装置が唸り、潜宙艦メリック号の乗組員は意識を喪失。
 続いて地球の研究所一帯に向け、不可視《ステルス》の波紋を放つ。
 不法侵入者達と共に私も麻痺砲を浴び、目覚めた後に精神感応増幅装置を操作。
 黙秘を貫く捕虜を尋問の際、盗聴《タッピング》に徹する。
 ミル酷似の監視者が唯一、帝国転覆の陰謀を察していた。

「長官は艦隊司令部居住区、カイザー転送機の操作室に移動!
 内部から施錠、立て籠もっています!!」
「動力遮断、妨害フィールド展開せよ!」
 乗員の機転で転送機は停止。
 相原通信長に酷似、地球出身の青年士官ヴァーリン他数名が拳銃を握る。

 裏切者は徹底抗戦を選び、波動銃も弾く壁《バリケード》の陰から連射。
 戦斧《トマホーク》の連撃で壁《バリケード》は壊し、麻痺銃《パラライザー》が裏切者に届いた。
「ヤマト乗組員諸君、ありがとう。
 彼は暗黒星雲同盟の機密情報を得る為、内
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