マブラヴ
1088話
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あの技術班が趣味で研究していた技術やシステムとかだぞ? どこからどう考えても死亡フラグにしか思えないのは、俺の気のせいか? いや、決して気のせいではない……筈だ。
下手をすれば、外部からのコントロール装置とか普通に付けられそうな……それも、何の意味もなく。ただちょっと面白そうだという理由だけでだ。
ミロンガ改、どんな機体になるのかを想像するだけで怖いような、楽しいような。
いや、楽しみよりも怖い方が圧倒的に上か。
それでも乗らないという選択肢はない。これまでと違ったアプローチで得た技術が蓄積されれば、それは間違いなくシャドウミラーの財産となるのだから。
そう考えれば、色々と楽しみに思う気持ちはある。
……多少強引だが、そうでも思わないとやっていけないのは事実だ。
「分かった。一応ミロンガ改の改修が終わるのを楽しみにしてるよ」
そう告げ、話題を変えて行くのだった。
光の繭が消滅すると、俺の前にあるのはオルタネイティヴ4の本拠地でもある白陵基地だった。
前もって俺が来るというのは連絡済みだったが、それでもやはりニーズヘッグが姿を現すとざわめきが起きるのは、やはりシステムXNは色々と特別な為だろう。
「アクセル代表、ようこそおいで下さいました。今日は香月博士に?」
ニーズヘッグを空間倉庫に収納すると、金髪の女……確か夕呼の秘書的な存在のピアティフとかいう名前だったと思うが、そう告げてくる。
「ああ。夕呼との面会を頼む。一応アポはとってあったと思うが」
「はい。香月博士もお待ちしています」
「そうか。なら案内を頼む」
その言葉に頷き、早速とばかりにニーズヘッグの登場から唖然としていた軍人や整備員をその場に残して俺は基地の中へと入ってく。
この基地には結構来てるんだから、そろそろ慣れてくれてもいいと思うんだけどな。まだシステムXNを使った転移には慣れていないらしい。
「この基地も大分賑わってきたな」
周囲を見回し、呟く。
勿論人数的には以前とそれ程変わっていないのだろう。だが日本が最前線になる寸前だった時と比べると、今はその最前線が中国の重慶ハイヴとかになっている。
そうなれば、当然この基地にいる軍人達の気持ちも違ってくる。
緊迫した態度からリラックスした態度になれば、当然普段の生活も変わってくるだろう。
そうして賑やかになれば、基地全体の雰囲気すらも変わってくる。
「そうですね。皆ピリピリしたものがなくなってきています。香月博士は、ちょっと緊張感が足りないんじゃないかと言ってましたが……」
「ここが前線ならともかく、既に後方だろう? 確かにダラケきってしまうのは問題かもしれないが、リラックスしているってのは間違ってないだろ。
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