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serial experiments S. A. C
イドの昇華 -Sablimatin of Id- Collective unconscious
可能性
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ア出来る方法がある。」
「答えはそう……」
「「電脳空間」」
電脳化を行った人物なら誰でもアクセス可能である仮想空間。電脳化していない社会人は少なく、勿論その少ない人間のうちに全ての民間軍事会社などの社員が収まっている訳でも、ない。ワイヤードという一種の芸術的なプログラムを作り上げた超特A級ハッカーと推定されるlainの技術なら、人工知能を電脳空間のみで作り上げるのも可能だろう。
「ただ1つ。lainの想定外だったのは、lainが組み上げた人工知能がlainの思考や技術を吸収して進化したこと。lainは自分の作り上げたワイヤードで、不愉快な行動をするプレイヤーに不快感を感じていたわ。つまり、lainの人工知能もlainの思考をトレースし、障害物を排除した可能性が高い」
「lainは一体何を思って人工知能を……」
「何でも話せる友達が欲しかった。そうlainは言っていたわ」
それは些細な、しかしとても重大な問題。
何でも話せる友達が欲しいという願望は、人工知能が故、初期の頃にはその願望を果たす役割は到底背負うことが出来ないものだったのだ。
「これでやる事は決まったな」
「そうだな」
「少佐。頼むぜ」
ふう、と人間味を表すように義体には不必要である息を吐き出す行為を行う。
これからの作戦は厳しいものになるのは確定している。
凄まじいスピードで進化し続ける人工知能に公安9課は応じれるか。
いや、応じなければならない。
「犯人はlainが作り上げた人工知能!そいつをどうにかするのが今回の事件の解決に繋がる。いいかお前ら。全力であたれ!例えゴーストをもつ人工知能だったとしても、犯罪行為は御法度だという事を教えてやれ!」
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