一之瀬VS鬼道!天才対決!
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の視線に何かを感じていた。
「好きなんだね、円堂のこと」
「え!?」
「分かるよ、俺も円堂のこと好きになっちゃったから」
「え、あ、あぁ、私円堂君のことそんな風に考えたことなんて!?」
「円堂、仲良くなった記念に一緒にやりたいことがあるんだ!」
「ん?いいぜ、やろう!」
「土門も協力してくれ!」
「え?まさかあれか!」
「そう、トライペガサスだ!」
休憩を終えた一之瀬は、なんとあのトライペガサスを行うことを提案した。これからの試合に役立てるための習得ではなく、あくまで一之瀬と円堂達が出会った記念のための技。だからトライペガサスの3人目は俺でも豪炎寺でも鬼道でもなく、一之瀬が「一緒にやりたい」と言った円堂が務めることになった。
そして3人のトライペガサスの練習が始まった。
───────────
「はあはあ…!はあはあ…!はあ…!」
「ま、また失敗か…!」
「3人の息がまだ合ってないんだ…!トライペガサスは、トップスピードで走る3人が交差することで1点に力が集中し、ボールに強いパワーが注ぎ込まれる技…3つの直線が1つの点で交わった時が成功なんだ!」
「すまない、原因は俺だ…!1点で交差しなければならないのに、俺だけ微妙にポイントがズレてる」
「もう100回はチャレンジしてるぜ、この辺で諦めるって手も…」
「頼むもう一度!何か掴めそうな気がしたんだ!」
だが習得はそんなに簡単な訳がなかった。トライペガサスの習得は予想以上に難しいようで、100回もチャレンジしてようやく手ごたえをかすかに感じてきた程度だった。さすがに土門と一之瀬はボールの1点へ交差を合わせられるようですが、今日始めてこの技をやる円堂はコツが掴みにくいようだ。
何度も何度も失敗を繰り返すうちボロボロになっていく3人。しかし、絶対に諦めまいとそれでもチャレンジを続ける。
「全国大会で使う技でもないのに、ここまでしてやる意味って…」
「意味なんて関係ないよ、円堂君達は一緒にこの技を完成させたいだけ。ただそれだけなの」
「男の子って、わけ分からないですよね」
「だから応援してあげたくなるんじゃない」
「はい!」
「「がんばれー!!」」
音無は「そんな使わない技に必死にならなくても…」と言うが、意味があろうとなかろうと、それでも円堂たちは諦めないだろう。だってサッカーバカだからな。
──────────
「……」
「ん?お嬢こんなところでどうしたんだ?」
「あ…ちょっとね」
「…?」
俺が学校での練習を終えて、鉄塔広場に向かうと、お嬢の姿があった。お嬢は暗い顔で俺に曖昧な返事を返す。
「理事長、
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