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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ソードアート・オンライン】編
103 はじめてのボス戦 その2
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ァもティーチが嘘を吐いているのに気付いたらしい。

……俺は──俺達は、ティーチが──真人兄ぃが吐いている嘘を知っているので何も口を出さない。……真人兄ぃが──ティーチが抱えている傷≠ヘ深い。それ≠ェバレたらこのデスゲームに()いて、致命的な瑕疵(かし)となる。

(……言えるわけ無いよな…。……いや、ティーチにそれを言わせるわけ≠ノはいかない)

……ある意味でティーチは──真人兄ぃは茅場 晶彦にこのゲーム作成の片棒を担がされたようなものだ。……俺は真人兄ぃが──ティーチがどんな心積もりでレベリングに身を(なげう)っているか、推察出来ている。

ティーチは、自分がソードスキルの作成に携わった事≠今でも引き摺っているのだ。野太刀──カタナ≠フスキルを知っているのも、カタナ≠フソードスキルの作成に真人兄ぃが携わっていたからだろう。

……デスゲームの初日、俺はティーチとリーファ──真人兄ぃとスグの優しさに甘えた。……3週間以上が経過した今だからこそ判る。……本当に気に病んでいたのはティーチ──真人兄ぃだったのだ。

閑話休題。

「……そろそろ良いか? 割りと疲れてるし、出来ればこのままでも眠りたいんだが…。……くぁ〜、やっぱりディアベル達に2層の解放(アクティベート)を頼んで良いか? ちょっとここで仮眠を摂って行く事にした」

「……最後に聞かせてくれ。その──脳のリミッター≠他の人が外す方法は在るのかい?」

「……一応在るには在るがオススメはしない。……俺の醜態を今も見ているディアベルなら判ってるだろう? ……くぁ〜…」

「……そう、だね。…… 立役者が不在なのは残念だが──皆、行こう! 早く第2層が解放された事を、今か今か≠ニ待ちわびているだろう【はじまりの街】の人達に喧伝しに行くぞ!」

「「「おうっ!!」」」

ディアベルは頷く。……たった十数秒でコレ≠ナある。ティーチのアレ≠ェ攻略に使えない事がすぐに判ったのかもしれない。……ディアベルはレイドの皆を連れて第2層への階段を昇って行った。

「くぁ〜。……悪いな、キリト。……少しの間護衛を頼む。1時間もしない内に起きるから…」

「判ったよ」

ティーチは生欠伸をしながらくたくたの身体に鞭打ち、右手を振ってパーティー解散のコマンドをタップしたらしく、[パーティーが解散されました]とな言葉の後、パーティーからティーチ達のキャラクターネームが消える。

「……皆は行かないのか? 俺とリーファはまだしも…」

「俺は待ってるぜ、ただでさえこんな子供(ガキ)にボスを任せちまったんだ」

「ボクも残るよ。……ティーチ君には幾つか話したい事もあったしね」

「皆が残るの
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