【ソードアート・オンライン】編
103 はじめてのボス戦 その2
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ケモノ≠見るかの様にティーチを見ている。……俺もティーチと現実≠ナ兄弟じゃなかったら、ディアベルと同じ反応していたかもしれない。
「いや──もしかしてティーチ君は自分の脳の100パーセントを自在に操れるっていうのかい?」
「100パーセントじゃないが、他人より多く──他人より巧く脳≠使える自信はある。……要は──俺は火事場の馬鹿力≠ェ意図的に使えるんだ。《イルファング・ザ・コボルド・ロード》を打ち上げたのは、その火事場の馬鹿力≠ネんだよ」
「「「………」」」
ティーチの独白にレイドの皆は黙りこくる。……然もありなん──それもそうだろう。いきなり、俺、火事場の馬鹿力マスターなんだぜ≠ニ云われても反応に困るのは仕方ない。
……でも、俺はティーチが──真人兄ぃが、人をおちょくる様な態度は偶に有れど──わざわざ人を混乱させる様な嘘を吐くような人間ではないことを知っている。……そして、俺と同じくそんな事≠ヘ知っているだろうリーファは神妙な──どう反応したら良いのか分からない≠ニな顔をしていた。
「火事場の馬鹿力>氛氓サれが俺が《イルファング・ザ・コボルド・ロード》を打ち上げられた理由だよ。……倒れた理由は多分フィードバック。あの火事場の馬鹿力≠ヘこのゲームのシステム的に拙いものだったらしい」
……「二度とこのゲームでストレングス≠使ったりしたくない」とか「あ。よくよく考えたら、実質的な意味じゃチートかも」──と近くに居た俺とリーファにだけ判る様な声量で呟くと話を句切る。
(ストレングス=c?)
「そんなら、あんボスのよう判らんソードスキルに対応出来たんは何でやねん!」
「そんなもん勘──とは云っても信じないだろうからこう言うが…あの謎のカテゴリーのソードスキル≠ノ対応出来たのは、ひとえに経験≠フ一言に尽きる」
聞き慣れない言葉に頭を捻っていると、キバオウが俺も聞きたかった事をティーチへと問い掛けたが──ティーチからの返答は全く慮外のモノだった。……それだけではあきたら無かったのか、更に常識外れ≠体現するかの様な言葉を投下する。
「……ちなみに元からあのソードスキル知っていた>氛氓ニかは無いからな。相手の肩の動き≠見つつ、自分が攻撃されたら一番イヤなところ≠ノ相殺用のソードスキルを置いておけば、それで相殺できる。……真似するのはオススメしない」
「……っ…」
今、ティーチが嘘を吐いたのが判った。……ティーチは──真人兄ぃは、嘘を吐く時に決まって目を瞑りながら頷くような体をとるのだ。……リーファも、ティーチを驚きの目で見ているあたり、リーフ
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