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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ソードアート・オンライン】編
101 はじめての会議
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る男──リュウも現状の推移を見守るしかなかった。

「……まずは名前からどうぞ」

「ワイはキバオウってもんや。……ワイが言いたいのはこん中に死んでった初心者(ニュービー)に詫び、入れなアカン奴らが居る>氛氓チちゅうことや!」

「……取り敢えず、詳しく聞こうか」

ティーチは闖入者──キバオウの乱入に大した目くじらをたてたり、嫌な顔をしたりせずにキバオウの忠言の続きを促す。

「ワイは、こんクソゲームの初日に初心者(ニュービー)を見捨てて逃げ腐りおったベータ共と(くつわ)を並べるつもりは無い! ケジメ≠ニして、出すモン≠出して貰わんとなぁっ!」

「……つまり貴方はβテスターの所為で沢山の初心者(ニュービー)が死んだ∞βテスターは初心者(ニュービー)に、(なにがし)かの報償で(あがな)え>氛氓ニ言いたいのか?」

「そうや、薄汚いβテスター供は有り金全部──アイテム全部差し出せや!」

「……はぁ貴方はドアホウ≠ニか言われたい──被虐嗜好(マゾヒスト)なのか?」

ティーチはキバオウの忠言──にしては、(いささ)か穴が空きすぎている理論にキバオウにすら判る様に肩を、欧米人がよくやる──人を小馬鹿にするようにお手上げだ≠ニ云った感じのジェスチャーをする。

「なんでやっ! おのれ喧嘩売っとんのかワレぇ!」

「……はぁ…。この*{、なんだと思う…?」

人より感情的になりやすいきらいがあるキバオウである。ティーチのその態度を挑発≠ニ取ったキバオウがティーチに寄り掛かろうとするが、ティーチは嘆息しながら(ふところ)から1冊の本──【アルゴの攻略本】と大々的に銘打たれた本を取り出し、キバオウに突きつける。

「なんや、武器屋とかで無料で配布しとる本やないか」

「……よもや、ここまで言っても判らないなんて…。……貴方、今から本当にドアホウ≠ノ改名した方が良くないか?」

「なんやてぇ!?」

「……この本を書いたのは、貴方の言う薄汚いβテスター≠セよ。……そのβテスター≠フ情報に(あずか)ながら、よくもあんなにβテスターを扱き下ろせるもんだ」

「……ぐぅ…」

キバオウは(わざ)と目を逸らしていた事実≠ノ目を向けさせられ、たじろぐ。

「そもそも、この攻略本には情報が有りすぎる≠ニは思わなかったのか? ……そこを辿っていけば、どの様な人達が情報を出したかは判りそうなものなんだがな」

「……ふんっ! 判ったわ、今回は引っ込んだるわ!」

負け犬の遠吠えとばかりに、キバオウは元々座っていた場所に戻って行く。

「さて、話は逸れたが──いや、ここで明言しておこう。……俺はβテスターじゃない。しかしβテスター
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