第3章 リーザス陥落
第46話 必勝作戦
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に説明する。
「ああ……、さっき真知子に聞いたと思うけど、ラブレターの中に相手の写真も入ってたのよ。ナマズ髭、なよなよしたような立ち振る舞い、その上キザっぽい。写真を見る限りは、そんな感じの中年オカマだったわ」
「……写真だけで、大分情報を読み取ってるな? と言うか、幾らヘルマン側からだったとしても、他人のラブレターを勝手に見るなよ」
ユーリは、若干苦笑いをしていた。
志津香のキャラ的に、そんな行動はしないと思えたのだが、とも疑問にも思っていたが、志津香から直ぐに答えは返ってくる。
「馬鹿言わないで、マリアなのよ? 途中から私に燃やしてって言ってきたのは。……まぁ、同じような文面のラブレターが1000通も届いたら……誰でも嫌になるって思うけど。私だって、億劫になって来たくらいだからね」
志津香もやれやれとため息を吐いていた。
魔法を使うのだって、勿論 簡単じゃない。
初級の炎の矢で、燃やしたとは言え、1000もの、矢を撃とうとしたら、相当な魔力の消費だからだ。
「……それは何ともまぁ、お疲れ様だ」
「…本当にね。マリアは、大丈夫なの? 明日」
志津香は、マリアにそう聞く。
ランスの作戦の事を前面に賛成したとはまだ言い難いが、ユーリが信頼した以上、それに もう手が無い以上は仕方ないと思えてきているのだ。
「うん……、まぁ ランスが守ってくれるって一応は、言ってくれてるし……、でも今日は休ませてもらうわ。明日……すっごく大変そうだから」
マリアの背中には哀愁が漂っている様に感じる。
「ああ……、こんな感じでしたね。ラブレターが届く度に見せるマリアさんの背中です」
「……成る程、人生試練のオートリバースとは、よく言ったものだな。的確な表現だ」
ユーリもマリアの背中を見てそう呟いていた。そして、ミリが前にやってくる。
「とりあえず、もう解散で良いか? マリア、この場を締めずに行っちまったし、防衛軍の皆もやっぱ疲弊しているみたいだしな」
「そうだな。今日の所は、ヘルマン側は攻めてこないだろう。真知子さんが得た情報では、明日から明後日だ。今はしっかり身体を休めておいてくれ。チューリップを使う皆は、一応整備は怠らない方が良いな」
『はいっ!』
ユーリの言葉に、相当数いるメンバーが息を揃えて返事をした。……文面的に、そんなにいたの?って思いたいが、この場は作戦司令部。 カスタム防衛軍の皆がいる訳ではないが、それなりにはいるのである。
「……来たばかりなのに、もう統率できてるな? ユーリ。お前さんも十分過ぎる程、リーダーの資質ありってか?」
「馬鹿言うな。オレは誰かの上に立つ器なんかないし……、……大勢の皆の前で立つのは基本嫌だ。……あ」
ユーリは
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