第3章 リーザス陥落
第46話 必勝作戦
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レ様に割って入るとはいい度胸だな!? このガキが!」
ランスの間に割って入るユーリ。
ランスの要求は判りきっている。ミリやマリアは別に抱かれる事に抵抗が無いようだが、2人は違うだろう。でも、状況が状況だから……と言う理由で首を縦に振ってしまいそうだ。望んでいない行為をさせる事程、不幸な物はないと思えるのだから。はぐらかせれるのなら、はぐらかす方が良い。
「……ユーリさん」
「兎も角、さっさと話して! 失敗したらただじゃおかないからね!」
かなみは、ユーリを見て目をうるわせ、志津香はランスの方を見ていた。今の顔を……ユーリに見られる訳にはいかないから。ユーリがランスに割って入ってくれた事が、どうやら嬉しかったようだ。
「オレも良いぜ? この男の作戦って大体無茶だと思うんだが、別の作戦の殆どだって、無茶苦茶も良いところなんだ。このままじゃ、どの道、殺られるだけなんだからな」
「はい。私も同感です。ラギシスを倒せたのもランスさん達のおかげなんですから」
ミリ、真知子も頷いた。ラギシスの時もそうだった。……最後にランスが来てくれたおかげで勝てたと言ってもいい。勿論 ユーリの事の方が大きい、と殆どの人が想っているけれど、助かったのも事実だった。
「そうですね……、町の皆は本当に限界です。これ以上苦しむ所を見たくない。まだ町に償いをしきれていないのに」
「ランさん。私たちは皆そんな風に思ってませんよ。……でも、町長代行の私からもお願いしますランスさん」
ランも頷き、そして町長の代行であるチサも頭を下げた。町の主力とも言える面々全員が賛成をしたのだ。それ以外の者達に異議があるはずもない。
「ランス様……本当にヘルマン軍を倒す方法なんてあるんですか?」
「何? シィル。お前オレを信じられない、そう言うのか?」
「いえ! そんな事はありません。やっぱり、人数の差を聞いちゃって……。その、私も怖いですから……」
シィルは、肩を少し震わせている。そう、シィルも怖いのだ。自分自身が傷つく事もそうだが、それよりも親しい人達が殺られてしまう事だってそれ以上に怖い事なんだから。
「……馬鹿者、全部オレ様に任せておけ」
ランスは、軽くシィルの頭をコツぐと皆の方を向いた。
「よ〜し、愚民ども英雄ランス様の言葉をきけぇ〜い! がははは!!」
「誰が愚民よ!!」
「志津香、抑えて抑えて……」
ランスの発言は、勿論志津香を怒らせるモノだったが……隣にユーリがいたおかげでとりあえず、抑えられた。そして、ランスから出た作戦を皆が聞いた瞬間。これまた勿論、志津香が騒ぎ出す!そして、すぐ横にいたかなみも同様だ。
「やっぱり!! 聞くだけ無駄だったのよ!! そんな作戦!」
「それは、あん
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