第3章 リーザス陥落
第46話 必勝作戦
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「ちょっとユーリ。やる気削ぐ様な事思い出したみたいだけど、今更抜けるなんて言わないよね?」
「馬鹿言うな。乗りかかった船どころか、もう乗ってしまってるんだ。それにオレは後退のネジだって外してるさ。ただ……ちょっとくらい良いだろ? ……以前だって帰らずに付き合ったんだから」
志津香の言葉を訊いて、はぁ、っとため息を吐いてるユーリ。とことんまで気にしてるようだ。
志津香は、苦笑いをしていた。切実なユーリを見たら仕方ないだろう。
「トマト、ユーリさんのお顔、全然気にならないのですがねー……。寧ろ格好イイって思ってますですのにぃ」
「あ、そう言ってもダメですよ? トマトさん。そう言った言葉は逆効果なんですから。私何度も言ってますし……」
「あぁ……真知子さんが先手を打っていたですかー。それで駄目とは……相当ですかねー? もーー!! 一体ユーリさんを誰が傷つけたんですかねーー!!」
トマトは、ユーリを誰が傷つけたのか! と メラっと闘志を燃やしていたが、そこでミリとランが間髪入れずに、ツッコミを入れる。
「おいおい、トマトだって盛大に間違ってたらしいじゃねえか、しかも最初にだろ?」
「……そうですよ? 確かユーリさん、言ってましたが ユーリさんのお顔だけで 歳を判断して、子供扱いまでしたらしいじゃないですか。『お姉さんとお話しませんかね〜?』とかなんとかって」
ミリとランのダブルツッコミの炸裂。それを聞いた途端にトマトは一気に噴火!
「ぎにゃああっ!! そ、それは、悪い歴史の1ページとして、保存……じゃなく、削除しておいて欲しいですかねーー!!」
「ひひひ、無理無理、ユーリはそう言った類は絶対に忘れねえって。なんたって、あのロゼの奴が鍛えてるんだぜ? そりゃ無理ゲーってヤツさ」
「うむむむ……、それはロゼさん恨むですかね……、でもロゼさんのおかげでセンサーの技術を得たんです……ああ、何だかとっても複雑ですかね〜……」
こうして、トマトとユーリのメイクラブは、お預けになってしまった。
どう転んでも、誰かが阻止しようとする筈だから、きっと成就はされないだろうと思われる。
〜カスタムの町入口〜
ユーリは、町の防壁を背にして座っていた。ここからなら、攻めて来ても直ぐに判る。
そこから先は、数kmにわたって荒野なのだから。一応頭も冷えて来た所で、集中して見ていた様だ。
「ふふふ……何だか、とても良い町ですよね? ユーリさん」
「……かなみも 休んでて良いんだぞ? 悪魔回廊は疲れただろう?」
「いえ、私もユーリさんと同じですよ。この町を守りたいって思ってます。とても良い町だって判りましたから。……ヘルマンに明け渡したり
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