第3章 リーザス陥落
第46話 必勝作戦
[2/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ばかりはユーリも否定はしない。
「魔人相手だったんだ。無茶言うなよ……。それに トマトも過剰に期待してくれるな。アイツ等はたった20数人で、人類を潰せる連中なんだからな」
志津香の次に今度はユーリはため息をはいた。
こんな感じで場が笑いに包まれる。絶望とも言える戦力差があるのに、何故こんな会話が出来るのだろうか? と。
マリアと真知子、そしてミリも見ていてそう思ったのだ。そして、何よりも感じる事がある。それは安心感が出ると言う事だ。
「はぁ……でも何でかな? 安心出来るな」
「そうね、あの2人なら本当になんでもしちゃいそうで……、殺伐とした空気だったのに、一気に和んじゃって」
「だろ? 今回はトマトも1枚噛んだしな。アイツの性格は良い。まっ、トマトの場合、ユーリ限定だとは思うがな。あ〜、今回を期に、想いを成就させてやりたいな〜〜、なぁ、志津香はどう思う?」
「っっ!? はぁ?? 何言ってんのよ!」
突然のミリの物言いに動揺を隠せない志津香。ユーリ達は、チサ達と話をしていたから 聞いていないようだ。……勿論、その部分も狙って言ったのがミリなのである。
「……兎に角、まだ見えない驚異より、今は眼前の敵に集中だ。マリア、現在のカスタムの軍勢は……って、何してるんだ?」
ユーリが話を戻そうと、マリアとミリ、志津香の方へと顔を向けた。
そこでは、ミリが笑っていて、マリアが志津香に抓られてて……、マリアの頬が思いっきり伸びていると言うシーン。志津香の打撃が凶悪な威力があると言う事をよく知っているユーリは……、あの抓りも非常に痛そうだと思えていたが……。
「な、何でもないわよ!!」
「いふぁふぁっ!! し、しじゅかぁっ! ち、ちかりゃ!! ちゅよすぎだひょっ! ち、ちぎゅれちゃうよふっ!!」
ユーリが来たことで、更に妙な力が入った志津香。マリアの頬が悲鳴を上げた事は言うまでもないだろう。
「何をじゃれているのだ馬鹿者共。この大変な時に」
「アンタにだけは言われたくないわよ!!」
ランスがため息を吐きながら突っ込みを入れていたが……、当然ながらこの男にだけは言われたくないと、志津香は真っ向から反論をしていた。
それを見ていたミリは……。
「あー、志津香? いつでも良いぜ? ご利用をお待ちしてますってな? なんなら、トマト達を含めた3Pでもって、うおっ!?」
最後まで言わせずに飛んでくるのは炎の矢。
それは、ミリの足元に着弾し、燃え上がっていた。
「あ、あぶねえよ馬鹿!」
「う、うっさい!!」
志津香とミリは まだじゃれている……。
話が進まないの
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ