第27話 有栖家、翠屋に行く
[1/8]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
有栖零治の朝は早い………
「フゴッ!!」
体を襲った痛みに俺は目を覚ました。
「………たい」
「ハァ?」
「翠屋に行きたい!!」
大きい声で俺の意識が完全に覚醒する。
俺の体にライがまたがっていた。
「ってまたか!!」
時刻を見ると朝は5時半。
何でいつもこう頼みごとの時はこうも朝が早いんだコイツは。
「ねぇ、いいでしょ?」
「………いやその前に問題がある」
「なに?」
「そんなこと朝飯食ってるときに言え!!」
俺の怒鳴り声がうるさいとこの後、星と夜美に怒られました。
フェリアは問題なく寝ていたが………
こういう状況になれてんのか?
「何かお疲れだね」
朝、来てそうそう机にダイブした俺にすずかが言った。
「いやぁ、あの後星たちとなのはの魔王化について………ごめんなさい、調子に乗りました!だから広辞苑しまってください、なのは様!!」
広辞苑を構えたなのは様に俺はマッハ土下座を繰り出す。
「私魔王じゃないもん………で、何かあったの?」
広辞苑をしまいながらなのはが聞く。
何であんな重いものを持ってこれるんだろうな………
だからバカ力………
「零治君?」
「な、何でもありません!!」
最近俺の考えていることが筒抜けのような気がする。
俺って分かりやすいのかな………
「で!どうしたの?」
「実は、朝早くライに起こされてさ………」
「ライってフェイトちゃんに似てる子だよね?」
「そうだよ、すずか。で、起こした理由が翠屋に行きたいって言うお願いだったんだけど………」
「それって何か問題あるの?」
なのはの疑問は最もだ。
普通にやってくれれば俺もこんな状態にはならないわ。
「………朝5時半頃に俺の上にまたがってるんだぜ」
「うわ………」
「朝早い………」
二人とも顔をひきつりながらそれぞれ言った。
「いつもはギリギリまで寝てるくせに………と言うわけで、なのは今日はゆっくり寝たいんだけど………」
「だ〜め」
「ですよね〜」
もうなのはさん怖すぎて逆らう気もないです。
なのはと結婚したら絶対尻にしかれるな。
「ライちゃんあの中で一番大きいのに子供っぽいね」
すずかがふとそんなことを言った。
まぁ確かに。体ばっかでかくなって………
胸なんて、フェイトやすずかに負けないほど大きくなったからな。
元がフェイトだから当たり前か。
「そうだな。もう少し女の子らしくして欲しいかもな」
「えっ!?でも元気がいい女の子だと思うけど………」
なのはがそう言いたいのも分かる。
だけどな………
「俺の目の前で堂々と着
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ